松屋銀座と言えば、大手の百貨店ですが話題が多いですね!
テレビショッピングや、ジュエリー通販でダイヤモンドが人気です。
その松屋銀座が「環境に優しい」ダイヤの新ブランドを立ち上げました。
何となくテレビを見ていたら、取り上げられていたので気になります。
新ブランドは、「ラボグロウンダイヤモンド」を使用していると言います。
では、ラボグロウンダイヤモンドとは、天然ダイヤモンドなの?
目次
松屋銀座が新発売した、ラボグロウンダイヤモンドとは
松屋銀座が新発売したダイヤモンドとは?
松屋銀座は百貨店としても有名です。
その松屋銀座が、新発売で「環境に優しいダイヤモンド」として注目されている「ラボグロウンダイヤモンド」を使ったジュエリーブランドを立ち上げました。
日テレNEWS24で大きく取り上げれれていたので、私は気になり調べて見る事にしました。
どうやら、松屋銀座が8月20日に発売したのは、人工的に生み出される「ラボグロウンダイヤモンド」を使用したジュエリーです。
テレビを見る限りでは、天然ダイヤモンドの最高の品質の無色透明で、しかも美しい輝きを放っています。
どうやら、
「ラボグロウンダイヤモンド」は、「天然ダイヤモンド」ではなく、「合成ダイヤモンド」
のようです。
しかし、どうやら天然ダイヤモンドと一般的には見分ける事が出来ない優れものの「合成ダイヤモンド」見たいですね。
ジュエリーブランド名は「エネイ(ENEY)」と言い、「エネイ」とは、「エニー(ANY)」と「エネルギー(ENERGY)」をつなげた造語のようです。
ジュエリーには、天然ダイヤモンドの代わりに、合成ダイヤモンドの「ラボグロウンダイヤモンド」を使用しています。
松屋銀座が販売する「エネイ」は、ブランドコンセプトから、生産から販売まで手掛けるので、その分コスト軽減となり消費者には嬉しい価格設定です。
目的はこのブランドを通して、百貨店で買い物をしない若い人を取り込む考えのようで、自分は勿論、プレゼントやブライダルも期待したジュエリー展開をしています。
今後は、ECによる売り上げの拡大や、将来的には海外でも販売をするようで、21年度下期の売り上げ目標は1億円、24年度は年商4億円を目指しているそうです。
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松屋銀座のラボグロウンダイヤモンドの意味や価格とは?
松屋銀座が8月20日に新発売したのは、天然で生成されたダイヤモンドではなく、人工的に生み出された「合成ダイヤモンド」です。
鉱山を採掘せずにラボで生み出される合成石の、合成ダイヤモンドが「ラボグロウンダイヤモンド」になります。
このラボグロウンダイヤモンドはなかなかの優れもので、天然ダイヤモンドの成分や硬度、光の屈折力などは全く同じなんです。
天然ダイヤモンドは、地球の奥深いところで高温高圧で何十億年もかけて生成されるのに対して、「ラボクロウン」は短期間で生成されます。
ラボグロウンは、何十億年もかけて出来上がる天然ダイヤモンドの環境を研究室で再現して、数週間から数か月で生み出します。
このようにいつでも人工的に作る事も可能ですから、価格は天然ダイヤモンドの「3分の1」ほどに抑えられていて、消費者には嬉しい話です。
一番のメリットは、鉱山などの採掘によらないため環境への負担が少ないと欧米を中心に人気が高まっています。
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ラボグロウンダイヤモンドは、ダイヤモンドの革命品?
ラボグロウンダイヤモンドのデメリット?
ラボグロウンダイヤモンドは、その名前の通り「ラボ(研究所や工房のこと)」で育てられ生成されたダイヤモンドです。
ここで少し厄介なのは、天然ダイヤモンドと全く同じ化学組成、結晶構造、物理的特性を持った「本物のダイヤモンド」です。
私たちの宝石商や、買取店では通常ジュエリーに使用されているダイヤモンドの検査には「ダイヤモンドテスター」で検品します。
しかし、ラボグロウンダイヤモンドは、ダイヤモンドテスターで検査しても、本物のダイヤモンドの鑑定結果を表示します。
また、宝石鑑定のプロでもあるGIAの鑑定士がルーペで確認しても、とても品質の優れた天然ダイヤモンドとの違いを確認するのは出来ません。
最新の高度な技術を用いて限りなく純粋な輝きを実現したラボグロウンダイヤモンドは、宝石買取店を泣かせます。
今までは、ダイヤモンドの代用品として使用されていた「ジルコン」・「モアッサナイト」や「キュービックジルコニア」とは、大きくレベルが違います。
これらは、ルーペやダイヤモンドテスターで簡単に天然ダイヤモンドと見比べる事が可能です。
このようにラボグロウンダイヤモンドは、ジルコンやキュービックジルコニアなどのように単に見た目が似ている「ダイヤモンド類似石」ではありません。
化学的にも、ラボグロウンダイヤモンドは「本物のダイヤモンド」である事が証明されています。
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ラボグロウンダイヤモンドの見分け方
ラボグロウンダイヤモンドの価値や評価とは?
あなたの一番気になるのは、ラボグロウンダイヤモンドの価値や評価ではないでしょうか?
ラボグロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドの持つ、化学式・熱伝導率・結晶構造・モールス硬度・密度・光の屈折力・分散の仕方が同じです。
違うのは、何十億年かけて生成されたか、生産過程が人工的に生成されただけの違いです。
身近なもので例えるならば、魚では天然もののブリと、養殖されたブリの違いや、野菜では畑で栽培されたものと、ハウス栽培の違いです。
私は、天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドを同等として見比べるには、少々無理があるように考えます。
気の遠くなるような年月をかけて生成され、同じ品質が二つと同じものがない天然ダイヤモンドには、想像以上のロマンがあります。
ダイヤモンドが婚約指輪として選ばれるのには、二人の愛の契りと同じように、愛が二つとして同じものがない!、天然ダイヤモンドも二つとして同じものがない。
また、天然ダイヤモンドの地球上でもっとも高い硬度は、二人の絆は誰にも負けない硬い!と言う事で人気があります。
それが、ラボでいくらでも生成されると、成分上はいかに本物とは言え、もはや価値観がありません。
今のところ、私やほとんどの宝石買取店では、ラボグロウンダイヤモンドをはじめとする「合成ダイヤモンド」の買い取りは行っていません。
天然ダイヤモンドと引けを取らない輝きがありますが、資産価値についてはあまり期待が出来ないと思う方が賢明です。
プロも騙されるラボグロウンダイヤモンド
この合成ダイヤモンドの登場で、「従来の鑑定方法が通用しません」ので、宝石専門店や宝石買取店、鑑定士を悩ませています。
それは、天然ダイヤモンドと偽った合成ダイヤモンドが市場に出回りはじめてきています。
中でも、「ラボグロウンダイヤモンド」は、天然ダイヤモンドの評価を決める「4C」を思い通りに作りで競る事です。
価値や評価を決める、カラット・カラー・インクルージョン(内包物)のあるなし・硬度・導電性など、自在に生成できます。
また、ダイアモンドの価値を決める4C(カラット・カラー・クラリティ・カット)などを、すべて最高グレードに高めるのも可能になります。
天然ダイヤモンドのようなキズや曇りなどを付けて、見た目をほどよい天然の感じを演出したものまで、あらゆるタイプに仕上げる事も出来ます。
今までの天然ダイヤモンドのような1点1点の個性が無くなり、極めて精度の高いものが出来上がり、従来の鑑定方法では鑑別不可能なものが存在しています。
ある宝石買取店では持ち込まれたジュエリーを、従来の査定の仕方で天然ダイヤモンドと査定して高価買取しました。
ところが後で合成ダイヤモンドだった事が分かり、大きな損害を受けたと言う報告が来ています。
「ラボグロウンダイヤモンド」と、「天然ダイヤモンド」を見分ける方法
私も今まではダイヤモンドの見分けには「ダイヤモンドテスター」を使用していました。
これが通用しないと言う事で、被害防止のためには世界で最も権威のある「GIA(Gemologica Institute of America:米国宝石学会)」が開発した合成ダイヤモンド判定器があります。
こちらの機器は高額ですが、紫外線A波の照射によって光学シグナルを自動的に収集と分析をします。
これで、天然ダイヤモンドの発光特徴をいち早く検出して、天然ダイヤモンドとそれ以外の石とを判別する優れた機器です。
極めた高い性能を持ちながら、天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドの判別にかかる時間は、わずか「2秒」だから驚きます。
色々な宝石のルース(裸石)だけではなく、ジュエリーに加工したダイヤモンド、極小のメレーダイヤもしっかりと判定してくれます。
少々お高い機器ですが、お客様から天然ダイヤモンドと思い、後から合成石と間違えたと後悔する前の設備投資です。
これからラボグロウンダイヤモンドを購入される人は、ジュエリーとして楽しむのには良いですが、後世に残す資産にはなりません。
この事を頭に描いて、天然ダイヤモンドにするか、合成ダイヤモンドにするか決めるのも良いかもしれません。
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