多くの人が好きな金やプラチナや銀の宝飾品やジュエリー。

なぜ、金のジュエリーなどにはK18や18Kと表示されているのでしょうか。

また、プラチナや銀は、Pt900やSV925などで表示されています。

金が24分率で、プラチナや銀が1000分率の表示されている理由とは?

ちょっと気になるので書いてみました。

 

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金(GOLD)が24分率で表示される理由とは

金が24分率の意味

純粋な金(24金)のままでは柔らかすぎるので、ジュエリーにするには「銀」や「銅」の合金として使用します。

ジュエリーなどの宝飾用には、18K(18金)が一般的ですが、価格を抑えるために最近では9金や10金も利用されます。

このように金の場合は、24K・18K・10Kなどの表示で表していますが、「K」はカラット(Karat)の略式です。

金がプラチナや、銀のような1000分率で表示されていない理由には、昔に天秤で重さを量っていたのが由来しています。

金もプラチナや銀のように1000分率表記もありますが、宝石業界や一般的にはいまだに24分率が多く使用されています。

金が24分率の意味の理由1

宝飾品やジュエリーの加工品では、プラチナ(Platinum)や銀(Silver)の純度は「PT900」や「Silver925:SV925」と言う形で表記しています。

このような貴金属の表し方を「千分率(permil)」と言っています。

皆さんがご存知の純度何%は、百分率(percent)で、百分率や千分率が使われるようになったのは比較的に歴史が新しいのです。

殆どの人は、1日は「24時間」は別に違和感もなく過ごしていますが、1年が12カ月と言うのは太陽と月の関係で区分されています。

1日を24時間に分けた理由は、古来24分率というものが存在されていてそうなったのが理由だそうですね。

金のカラット(Karat)は、宝石の重さを表す単位のカラット(Carat)とは語源が同じです。

現在では、宝石は電子秤で正確な重さの計量が可能ですが、昔は正確な重さを量る秤(はかり)が無かった場合位はどうしていたのでしょうか。

実は、一つ一つの重さに変わりのない種子などを基準として重さを表していました。

宝石は1Ct(一カラット)は「0.2グラム」ですが、カラットの語源はマメ科の植物ディゴの種子(アラビア名:quirrat)からだと言われています。

または、イナゴマメの実のギリシャ語(Kertion)とも言われています。

これらの種子や、マメの実を天秤の片方に乗せ、もう片方に量るものを乗せて計測する時の重さの基準としました。

合金を作る場合には必ず、1:1や1:2、2:3などのように「X:X」という形になります。

18金の場合は、合金を作るには金:銀:銅を6:1:1の割合で混ぜ、金の割合は「6/8=0.75」で「18/24」となります。

秤に乗せるマメは18個分の重さ「18Karat」、あるいは18/24の純度として呼んでいます。

日本では24分率が普通ですが、外国では金の純度を千分率で表記される場合が最近では多くなってきています。

K18または18K(18金)は、18/24を千分率で表記しますと750/1000ですから、750の刻印は18金となります。

日本の18金製品には、K18と「750」の刻印の両方の表記がありますが、外国製品の殆どは「750」と刻印されています。

金が24分率の意味の理由2

金の24分率は、金の基本単位の1トロイオンス(31.1035グラム)が24カラットを定めていた事からも始まっています。

純金の場合、インゴットなどの金の延べ棒や記念品などの刻印は99.9%(造幣局では99.99%が望まれます)以上が純金と認められています。

これを純金と呼び、「純金」や「K24」と表示されて、24金と呼んでいます。

本来は、専門的にはジュエリーに使用する金の純度は20金「20/24=0.833=833」が色合いがとても綺麗です。

ただ価格が高くなりますから、最も使用される18金は、18/24(18÷24=0.75)で、純金の含有量は75%となります。

外国で金を24分率ではなく、ジュエリーなどを千分率で表示する場合は、24金は「1000」と、18金は「750」と表示されています。

刻印の 「K18」と「18K」の表記の違いとは

18金は英語では「18Karat」と書きます。

日本では、K18と表記されていますが、実はこれは念密に言うと間違った表記です。

おそらく、パスポートなどで姓名を広瀬 すずを、suzu Hiroseと書くように、18金の場合はK18と間違えて表記されているのでは?

ですから、18金の場合は「K18」ではなく「18K」と表記するのが正しい書き方だと思います。

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プラチナや銀の1000分率で表示される理由

プラチナ(PT)

プラチナ(Platinum)は、白金と呼ばれる場合もありますが「金:GOLD」ではなく、金とは違う貴金属です。

純粋なプラチナは軟らかすぎて実用的ではありませんから、金・銀・銅などの合金として宝飾用に使用されています。

日本では、1000分率を採用していて「1000」・「950」・「900」・「800」の四品位制を基準としています。

ジュエリーでは、リング類はプラチナの純度が高い「Pt950」や一般的には「Pt900」が多く使用されています。

ネックレスの場合は、プラチナの純度が「Pt850」の製品が市場では多く出回って愛用されているのではないでしょうか。

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銀(SILVER)

銀は比較的安価な価格で利用しやすい貴金属で、銀白色の色合いが特徴で「いぶし銀」などとも言います。

銀の短所は、大気中の亜硫酸ガスの作用で硫化され黒色に変化したり変色します。

プラチナと同様に銀の場合は、SVやSV925、Silver925などの1000分率を用いた表示の仕方を使用しています。

Silver925は、銀の含有の純度の割合で、925/1000=0.925、つまり92.5%の純銀が製品に含まれていると言う事です。

このように、銀は、1000分のいくつかという形で表記します。

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