ホワイトゴールドと、プラチナの違いはどうなのでしょうか?

どちらも同じように見えますが、あなたは見分けがつきますか?

手に取ると重さで何となく違いが分かりますが、外見では同じに見えます。

では、ホワイトゴールドと、プラチナの大きな違いとは。

 

スポンサーリンク

ホワイトゴールドとプラチナの大きな違いとは

ホワイトゴールド

ホワイトゴールド(White Gold)は、日本語では「白色金」と言い、主にジュエリーなどの宝飾品に利用されています。

金(Gold)を主体とする白い合金の事で、宝石業界の宝石分野では、White Goldの頭文字を取り、「WG」と略号される場合が多いです。

例えば、18金製のジュエリーなどの、リングやネックレス、その他に刻印される場合には「K18WG」、もしくは「K18」のように省略される場合もあります。

ホワイトゴールドは、プラチナと異なり、金にニッケルやパラジュウムを加えて出来上がった白色の金属です。

ホワイトゴールドも金と同様に、割金により「18金」・「14金」・「12金」などがあります。

本来のホワイトゴールドの地色はグレーですが、ジュエリーの場合にはロジュームメッキをされて、外観ではプラチナと同じように見えます。

プラチナ

プラチナは「白金(はっきん)」と呼ばれますが、金(Gold)ではありません。

白い光沢を持つ金属として存在していて化学的にも非常に安定した金属のためジュエリーなどの宝飾品に多く使用されます。

また色々な方面でもプラチナは利用されていて、自動車関係では触媒として自動車の排気ガスの浄化に多く利用されています。

純粋なプラチナは柔らかくて実用的ではないので、金・銀・銅などの合金としてジュエリーなどの宝飾品として使われています。

ホワイトゴールドとプラチナの勘違い

ホワイトゴールド(White Gold)の英語の単語をそれぞれに直訳すると、「White=白」・「Gold=金」で「白・金」となります。

そこで、元来の白金はプラチナの事ですが、ホワイトゴールドを白金と訳したままでプラチナと勘違いされている人もいます。

日本語における「白金」は原子番号78の金属で、プラチナを意味する言葉で、ホワイトゴールドとは全く違う金属です。

ホワイトゴールドを日本語で表すと「白色金」となります。

■ 関連記事

プラチナの価格が下がっていますが今後の投資に買えば有利なの?

断捨離した貴金属のプラチナやホワイトゴールドや銀の違いとは

金が24分率の意味やプラチナや銀が1000分率で表示される理由

スポンサーリンク

ホワイトゴールドの仲間たち

ホワイトゴールドの種類や色の違い

ホワイトゴールドを上手く利用したジュエリーでは、カルティエのスリーリングが有名です。

「ホワイトゴールド」・「イエローゴールド」・「ピンクゴールド」の特徴を上手く利用して、人気のジュエリーとなりました。

スリーリングのジュエリーに含まれている金の品位は「18金=750」です。

イエローゴールドは、金の色ですが、ホワイトゴールドとピンクゴールドは、金に他の金属を加えることで色に繁華が出ます。

ちなみに、「ピンクゴールド」は、金(純金)に銀、銅、パラジュウムを混ぜて作られる合金です。

赤味の多い銅の割合を高くして、見た目がほんのりとしたピンク色を帯びているのが魅力で、他の金属よりも色味が温かく感じます。

着けていても他の金属よりも柔らかい印象を与えるのでジュエリーの素材として人気の金属となります。

18金ホワイトゴールドと、14金ホワイトゴールド

■ 18金ホワイトゴールド(K18WG)

金750%、残り250%はニッケル系(他に銅、亜鉛など)、またはパラジュウム系(他に銀、銅など)の合金です。

■ 14金ホワイトゴールド(K14WG)

金585%、残り415%はニッケル系(他に銅、亜鉛など)、またはパラジュウム系(他に銀、銅など)の合金です。

ホワイトゴールドはニッケル系、パラジュウム系ともに完全な白色ではありません。

ですから、ジュエリーにする場合には、殆どは製品の表面にロジュームメッキを施して美しい貴金属の光沢にしています。
 

ホワイトゴールドの歴史

ホワイトゴールドの歴史を調べると

ホワイトゴールドのジュエリーを日頃から何気なく販売していますが、歴史が気になり調べて見ました。

歴史的にホワイトゴールドを調べて見たところ、既にギリシャ時代から利用されていた事実を発見しました。

ギリシャ時代には「エレクトラム」と言っていて、古代の偉大な科学者プリニーは、それを銀が1/4を占める金と銀の合金であると定義しています。

現代のホワイトゴールドは、第一次大戦とロシア革命で、プラチナ不足で世界中が困り果てました。(南アフリカでプラチナが発見されるまで)

そこで、プラチナの代用品としてパラジュム系ホワイトゴールドが開発され、ホワイトゴールドを作ったのが始まりです。

日本国内では昭和50年頃まではプラチナの代用品と認識されていたようです。

しかし、カルティエを始めとするカラーゴールドが大流行して、ニッケル系ホワイトゴールドも加わり、白色の金として認識されました。

それからは、プラチナと共に白色系の貴金属として評価されジュエリーなどに多く使用されるようになりました。

ホワイトゴールドの価値

ホワイトゴールドは、純金にニッケル・亜鉛・銅などを割金した白色の金の事ですが、近年ではジュエリーを加工しやすいように改良されています。

多少のパラジュウムを混ぜる事でジュエリーの世界が大きく発展したとも言われます。

現在のジュエリー市場では、イエローゴールドよりもホワイトゴールドの方がシェアが高まって人気があります。

人気の秘密は、白い貴金属の大流行で、プラチナより安価で、しかも光沢が類似していて、硬度も高く細工もしやすいホワイトゴールドが人気です。

ホワイトゴールドの価値や価格は地金としては、おおよそですが、普通の金の約10%ほどの割高となります。

ジュエリーなどの製品では、特別なブランド品を除けば、ホワイトゴールドの14金と、イエローゴールドの18金がほぼ等しいかと思われます。

■ 関連記事

ジュエリーの最近の流行りはゴールド系かプラチナ系かシルバー系なの?

スポンサーリンク