元気な内に断捨離して、宝石の今後の使い方を考えようと思います。
宝石箱の中に閉まったままの思い出の婚約指輪のダイヤモンドや思い出のジュエリー。
以前いただいた、大粒のダイアモンドのようなネックレスがありますが本物かわかりません。
鑑定書のあるものやないもの、無いものは買取の時にどうなのか気にもなります。
そこで、宝石の宝石鑑定書・宝石鑑別書の意味や違いとは?
目次
宝石鑑定書・宝石鑑別書の意味や違いとは?
宝石の種類を見極めるのに必要なのは、宝石鑑別書
ジュエリーには、ご自分で購入したもの、記念日のプレゼントや、形見分け・遺品整理品のもらい物があると思います。
高級宝石なら子供さんや、大事なお孫さんに託して後世に残すことも出来るのが宝石の良いところです。
しかし、宝石だけですと、それが、本物なのか偽物(イミティーション)なのか価値が分からなくて悩みます。
そんな場合に、宝石の種類を見極めるのに必要なのは、宝石鑑別書となります。
これは、ダイアモンドなの?
画像は直径25ミリもある大粒ですがダイアモンドではなく、ダイアモンドであればとても高級品です。
実際には、キュービック・ジルコニアで、一般的には見分けが付きません。
ご自分で買った宝石が「どのような宝石で、本物である」と証明する「宝石鑑別書」が付いていると安心できます。
同様に、プレゼントされたものが宝石鑑別書と一緒にあると安心でき、本物と分かり価値観を認めることもできます。
断捨離しても、宝石の内容を証明するものがあれば、将来財産としてや、買取、売買するときにとても役に立ちます。
ダイアモンドの場合は、買取の時に宝石鑑定書が付いていなくても換金処分はなりますが、付いていないと評価が下がる場合もあります。
通常、宝石鑑定書は第三者が調べますが、宝石鑑定書がない時はお店の人がダイアモンドを判断しますのでグレードが低くなる場合もあります。
宝石鑑定書が付いていれば、ダイアモンドの場合は「4C」に照らし合わせて正確な価格査定や評価が出て買取してもらう時に有利です。
宝石につける「宝石鑑定書」とは
宝石鑑定書は、ダイアモンドにだけ発行される証明書です!
宝石の種類の選別に「宝石鑑別書」がすべての宝石が対象になり付けることが可能です。
それに比べて、「宝石鑑定書」は、「ダイアモンド・グレーディング・レポート」といい、ダイアモンドのみに発行されるものです。
宝石鑑定書とは、ダイアモンドの品質の価値と評価を詳しく書き込んだものです。
ダイアモンドの価値を左右する品質評価基準とは
宝石 ダイアモンドは、後世に残す場合や、将来に買取してもらう時には品質を左右したり、評価を決める大事な証明書です。
ダイアモンドの評価は、品質評価基準になる4つの項目(4C:カラー・カラット・クラリティ・カット)で行われます。
その結果が鑑別したダイアモンドのグレードとして詳しく記載されているので価値が理解でき評価も出来ます。
評価基準となるダイアモンドの4Cとは
■ カラー(色:Color)
■ カラット(重さ:Carat)
■ クラリティ(内包物の状態:Clarity)
■ カット(プロポーション:Cut)
こちらのアルファベットの頭文字の「C」の4つを合わせて「4C」といいます。
宝石鑑定書の意味とは
宝石鑑定書は、どのように発行されるの?
ダイアモンドの鑑定は世界共通の基準でなされ、専門の宝石鑑定士が行います。
鑑定には、一つのダイアモンドを二人の宝石鑑定士が厳密に鑑定するというダブルチェックという方法を用いています。
これにより、第三者が営利目的ではない、公正で公平なしかも正確な客観的な評価をしています。
現在、日本のダイアモンドの鑑定基準となっているのは、世界的な権威である「GIA(米国宝石学会)」が定めたものです。
日本の鑑定機関のレベルも最近では高く、しかも評価と信用度も非常に高いものとなっていて安心できます。
ダイアモンドは、産地や色を自分の好みで選ぶ色石(カラーストーン)に比べて購入基準が大きく異なります。
ダイアモンドの場合は、宝石鑑定書という「成績表」があるのでこれを見れば一目瞭然に品質が理解でき、価値判断も出来ます。
購入する場合にはグレードが参考になり、ご予算内で選ぶ楽しみや、将来には断捨離して「買取」してもらう時にも参考にできます。
ダイアモンドの宝石鑑定書の意味
宝石鑑定書は、一粒のダイアモンドだけに発行されます!
ダイアモンドの宝石鑑定書は、おおむね一粒のダイアモンドだけに発行されるものです。
ですから、小さなダイアモンドを沢山使用したジュエリーや、エタニティリング等には発行されなく宝石鑑別書を付けます。
まれに、一文字の中に5個入ったリングに一粒づつ宝石鑑定書の付いているのもありますが商品価格が割高になります。
日本には数多くの宝石鑑定・鑑別機関が存在していますが、「日本四大鑑定機関」と呼ばれるところがあります。
それは、GIA(米国宝石学会)・中央宝石研究所・AGL(宝石鑑別団体協議会)・AGTジェムラボラトリーが代表的な宝石鑑別・鑑定機関です。
しかし、それ以外の宝石鑑別・鑑定機関であっても、公認の宝石鑑定士が鑑定を行っていますのでなんら問題がありません。
宝石鑑定書の料金はいくらぐらいなの?
宝石鑑定書を発行してもらうには料金がかかります!
商品価値が数十万円もするような大きな石なら宝石鑑定書は必要ですが、数千円程度のダイアモンドには付けません。
小さなダイアモンドにもいちいち鑑定書を付けていたら、鑑定書作成のコストが大きくなります。
宝石鑑定書は、作成(発行)するところにより多少価格は違いますが、おおむね、5000円から10000円(税別)くらいで作成可能です。
しかし、カラット数によっても、またカットの種類によっても価格が違ってくる場合もあります。
ある程度の価格のダイアモンドを購入すれば、殆どは販売店がサービスで商品に宝石鑑定書をサービスで付けている場合が多いです。
断捨離をして、自分の手持ちのダイアモンドに宝石鑑定書がなくて鑑定してほしい場合には作成することも可能です。
ダイアモンドに宝石鑑定書が付いていますと、買取してもらう時には正確に判断してくれて評価も違ってきます。
宝石鑑定書が必要な時には、信用できる「宝石鑑定・鑑別機関」に連絡して持っていくか、お願いをすれば宝石店で実費でしてくれます。
ダイアモンドの鑑定依頼は、事前に電話などで確認をすれば対応が可能だと思います。
下記に代表的な「宝石鑑定・鑑別機関」を書いておきますから必要ならばご参考になさってください。
おもな「宝石鑑定・鑑別機関」
■ GIA(米国宝石学会):https://www.gia.edu/JP
■ 中央宝石研究所:http://www.cgl.co.jp/
■ AGL(宝石鑑別団体協議会):http://www.agl.jp/
■ AGTジェムラボラトリー:http://www.agt.jp/
宝石鑑別書とは
宝石鑑別書は品質証明書ではありません!
宝石鑑別書はすべての宝石に対して発行可能で、宝石の種類と天然石や合成石との区分や判断するものです。
宝石が本物であれば「天然コランダム・宝石名ルビー」のように書かれて明記されています。
また、その宝石に人工的な処理が施されている場合には、どのような処理を加えているかも記載されています。
宝石鑑別書には、宝石の硬度・比重・屈折力・偏光性・多色性などを測定して、その結果から宝石の種類を特定します。
宝石鑑別書は、石の「成績表」ではありませんから、付いているから高品質の宝石とは限りません。
ですから、品質を意味する表現や、宝石の価格、産地等は宝石鑑別書に記載されていないのが通常です。
宝石鑑定書・宝石鑑別書のまとめ
宝石鑑定書のダイアモンドで、覚えておかなければいけないのは、宝石鑑定書の鑑定結果はあくまでも鑑定した当時のものということです。
宝石鑑定書の鑑定基準は永遠に一定ではなく、時代背景や経済動向等で、必要に応じて変化していくこともまれにあります。
ダイアモンドを選ぶ時の宝石鑑定書は、「品質」と「評価」をしてくれますが、あまりにその結果ばかり気にする必要もないかと思います。
これからダイアモンドを購入する人は、カラットが同じ場合は、他の3Cで納得するものを選ぶのも楽しいことです。
カットやデザインも含め、ご自分の目を信じて、ふさわしい一品を選ぶことも大切なことや、その品との相性もあると思います。
また、断捨離で、換金処分のためのダイアモンドを買取してもらう前にはサイト内記事をご参考になさって下さい。
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