ご自分で購入したジュエリーであれば何の宝石か分かります。

断捨離や、もらい物のジュエリーでは宝石の種類が分からない場合もあります。

ダイアモンドと思っていても違う石の場合もあります。

こんな時は「宝石鑑定書」や「宝石鑑別書」が付いていると便利です。

 

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本物のダイアモンドだと思ったのに?

断捨離して見つけたダイアモンドの指輪。

デザインも古いし、使う気もないのでショッピングセンター内のジュエリー買取店で相談したそうです。

そこではダイアモンドの指輪ではなく、偽ダイアモンドの指輪でキュービックジルコニアと言われ石は買取できない。

枠はPt900なので買取が出来ると買取価格を出されたそうです。

とりあえず1店で決めず、当店に相談に見えられて事情をお聞きして改めて買取相談をしました。

お客様の相談内容

【お客】石は、ダイアモンドではなくキュービックジルコニアなのか?

どの買取店でもプロであれば、ルーペで見るとすぐにダイアモンドかキュービックジルコニアかの見分けが付きます。

ブリリアントカットされたダイアモンドは、屈折率が2.439と高く輝き方はあらゆる宝石の中でも優れています。

余談ですが、ダイアモンドは素晴らしい光輝を持ち、それはブリリアントカットにしたものは屈折率を考えて輝くようにカットされています。

研磨する時に石の底部をガードル(ダイアモンドを横から見た時の真ん中部分)から24度13分の角度でカットしています。

ダイアモンドがキラキラと輝くのは、入射光線の全反射を測ってカットする職人の技です。

屈折力が高いダイアモンドは、裏面から本などの文字は見えませんが、キュービックジルコニアでは文字が見えます。

【お客】キュービックジルコニアの指輪は買取してもらえるの?

キュービックジルコニアの商品は、リングやネックレスなど色々あります。

お手軽な価格のものはSILVER(銀)が多く、中には金やプラチナの枠のものがあります。

どの買取店でも、買取価格の高い安いがありますが地金の部分(金・プラチナ・銀)はその日の買取相場で計算して換金処分できます。

枠に重さがあればある程度のお金になりますが、銀の場合は買取価格はグラム数十円の世界で10gでも数百円です。

キュービックジルコニアの買取は、卸値段が数百円ですから評価はどの買取店でも無理だと思います。

余程デザイン的にオシャレで流通性がある場合は、ジュエリーとして買取も可能ですが、結局地金相当の評価での買取です。

お店により、買取評価価格からジュエリーとして再販する新品仕上げのコストを差し引く場合もあります。

ただ、キュービックジルコニアはダイアモンドほど硬くはありませんから使用していると摩擦で石の角が丸く摩耗します。

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こんな泣けてくる話しも?

以前、買取の相談でこんな事がありました。

生前整理で、お世話になったと義理の母親からPt900で、石目が2.07と刻印のある石を買取に持ち込みされました。

本人は2カラットの美しいダイアモンドの指輪だと思い、買取金額を期待されているようです。

肉眼で見た限りではとても輝いて美しい石ですが、何か長年の経験上の違和感を感じたので一応調べてみました。

ルーペで見ると、ダイアモンドの場合はスッキリと石の内部が見えますが、この石はぼやけてファセットが二重に見えます。

普通はキュービックジルコニアのような合成石の場合は、石目の刻印はしませんが宝石の場合はカラット数は刻印します。

私はジルコンと思いましたが、一応お客様に説明のため、ダイヤモンドテスターで石の成分をお話ししました。

ダイアモンドテスターでは、本物のダイアモンドの場合はシグナル音とともに「緑色」の表示がでます。

ダイアモンド以外の宝石の場合は、シグナル音はならずにオレンジ色や他の色の方でサインが止まる便利な器械です。

私の使用しているダイヤモンドテスターは業務用で高額ですが、下記のようなお手頃の検査機もあります。

という訳で、ジルコンは買取しませんので地金(Pt900・8.7グラム)の買取で換金処分となりました。

ですから、ダイアモンドのリングやネックレスと思った場合でも本物でない場合があります。

宅配買取に出す場合は、評価額が低いと嘆き、返却後に品物がすり替えになったと騒ぐ前に近くの買取店で調べるのも手です。

石の本物、偽物の判断や買取価格の目安が分かり高いところで換金処分すれば1円でも高く買取してもらう事ができます。

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買取はどうなるのでしょうか?

ダイアモンドの場合は、「宝石鑑定書」があれば「4C」の判断基準で適切な買取価格が算出されます。

色石(カラーストーン)の場合は「宝石鑑別書」が付いていれば安心で、無いものよりも高く買取してもらえます。

キュービックジルコニアや、ジルコンは残念ながら買取は難しいと思われます。

宝石店やジュエリーショップで宝石を購入したら必ず「宝石鑑定書」・「宝石鑑別書」は貰っておきましょう。

将来、譲渡する場合や断捨離して宝石やジュエリーを買取してもらう時に必要になります。

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まとめ

ジュエリーや指輪などを買取に出す前に、枠に押してある刻印に付いて知っておくと便利です。

例えば、一粒ダイアモンドの場合は枠にセンターの石のカラット数が刻印しています(0.50)など。

デザインものでは、センターダイヤモンド以外の石の刻印が押してあります。

Pt850、Pt900は、プラチナの純度を表し、Pt850(850/1000)・Pt900(900/1000)は純度85%、90%の合金です。

合金する事で純プラチナよりジュエリーとして丈夫になり耐久性が増します。

色石の場合は、エメラルド(E 0.53)とか、サファイア(S 0.66)とか、ルビー(R 1.03)などと刻印されます。

メレーダイアモンド(小粒のダイアモンド)の場合も(D 0.32)などジュエリーに使用している総カラット数が刻印されています。

刻印の小数点はダイアモンド以外は、しばしば省略して刻印してあります。

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