高級宝石として世界中でセレブに人気の10月誕生石のオパール。
オパールには色々な種類がありますが、中でも別格なのが「ブラックオパール」だと思います。
高級宝石で高額取引されるブラックオパールには偽物も多いので注意が要ります。
10月誕生石のブラックオパールの意味や、換金処分時の有利な買取や偽物の情報です。
高級宝石のブラックオパールの意味とは
オパール種類の中でも希少価値が高い高級宝石
10月誕生石のブラックオパール(Black Opal)は、多くの宝石種類の中でも飛び切りユニークな個性にあふれている宝石です。
ブラックオパールは、名前から分かると思いますが、オパールの一種で、ブラック(黒)オパールと命名されたのは母岩が黒い事から来ています。
オパールの最大の特徴である七色の光彩を放つ「遊色効果(プレー・オブ・カラー)」が、黒い母岩の上に浮かび上がり虹のような輝きが出て魅了されます。
これが、黒い母岩の影響を受けて最も鮮明に浮かび上がり輝くため、オパール種類の中でも最も高く評価されて高級宝石と呼ばれます。
遊色効果とは、見る角度や光の具合によって表情が変化し、赤や緑、青などの断片がチラチラとモザイク模様のように浮かび上がる効果の事を指します。
このように石の中でさまざまな色の光が散りばめられている現象を色が飛び跳ねて遊んでいるように見える効果を「遊色効果」と呼んでいます。
実際には、ブラックオパールの母岩は黒色だけではなく、濃い青色、緑色、グレーのものがありますが、黒色が一番美しく見えてキラメキが強く感じ取れます。
ホワイトオパールの乳白色のボディカラーと比べても、遊色効果の鮮やかさがとても美しいのがブラックオパールです。
10月誕生石のオパールの中でも、ブラックオパールほど個性的な宝石はなく、二つとして同じ表情の石のものは実在いたしません。
ブラックオパールの価値は、どのような色が強く出ているかで評価も大きく変わってくるのが特徴です。
個性的な高級宝石だからこそ、価格基準の基礎知識を把握しておけば選ぶ時に役立ち、後世まで残せる資産価値のある宝石となります。
ブラックオパールの良品の見分け方
■ 石内の赤味が強く、バランスの取れているものほど高い評価
■ 彩(いろどり)の出方は華やかな石ほど価値が高い
■ 遊色効果がキラキラとよく出る石が狙い目で資産価値あります
【雑学】ブラックオパールとは
石の中に多くの赤色が入っているものほど価値や評価が高くなる高級宝石となります。
赤色が入っているものが評価が高いですが、ジュエリーと着ける場合には好みで選んで楽しむ宝石です。
現在ブラックオパールは、オーストラリアのニュー・サウス・ウェルズ州、ライトニングリッジで殆ど産出されています。
最近では良質のブラックオパールの産出量は年々減少していて、希少価値はますます高まっているのが現状です。
ブラックオパールの特徴と鉱物学
ブラックオパールは、なんといっても鮮やかでたくさんの色が煌くのが楽しめるのが魅力の高級宝石です。
遊色効果のあるブラックオパールは、一色ではない虹のようなレインボーカラーのハーモニーが楽しめ、見る人を和ませ楽しませてくれます。
ブラックオパールは、石の中に赤色が多く入っているほど最高とされていますが、赤色が多く入っていても全体のバランスとキラメキが美しくないと魅力がありません。
赤色が入っていなくても、緑色や青色の遊色効果が綺麗な石もあり、ブルー系のタイプも鮮やかで人気があります。
他には、黄色やオレンジ色の出るタイプも綺麗ですが、評価や価格面では赤が入っているものに比べると落ちます。
注意しなければならないのは、購入時には安くても全体が曇り空のような鮮明さに欠けるタイプは、手放す時には価値がありませんから避けると良いです。
ブラックオパールの意味や鉱物学DATA
■ 主な色:白色、赤色、黄色、黒色、褐色など
■ 透明度:透明~半透明
■ 結晶系:非晶質
■ 和名:蛋白石(たんぱくせき)
■ 英名:Black Opal
■ 誕生石:10月誕生石
■ 石言葉:安楽、希望、幸運、招幸
■ 産地:オーストラリア
■ 結晶系:非晶質
■ 成分:SiO2+nH2O
■ 硬度:5.0~6.5
■ 比重:2.15
■ 光沢:ガラス光沢
■ 鑑別ポイント:比重、屈折率、インクルージョン(内包物)
■ 類似石:ダブレット、トリプレット、合成オパールなど
■ 守護:さそり座生まれ、火曜生まれ、
■ 愛:一白水星、六白金星
■ 10月の誕生花:ヘリオトロープ(花言葉:献身、誠実)
■ 浄化法:セージ、月光、クラスター
■ 効果的な使用方法:リング、ネックレス、ピアス、ブレスレット
ブラックオパールの偽物や種類
トリプレット・オパール
ブラックオパールはとても偽物が多いので注意が必要な高級宝石です。
トリプレット・オパールは、ごくごく薄いオパールの切れ端の上下をプラスチックや鉄鉱石などの素材でサンドイッチのように挟んだものです。
時には、上下ではなくガードルラインの位置で上部と下部を色のついた接着剤で張り合わせる場合もあります。
トリプレット・オパールは、ブラックオパールに似せるための加工技術としてもよく使われる方法です。
オニキスなどの黒い素材を下にして、そこにオパールの薄いものをのせて張り合わせます。
そこにプラスチックをかぶせることでブラックオパールのような黒い輝きを放つ偽物のオパールが出来上がります。
ブラックオパールには裏に黒い母岩が付いていることが多いために海外のお土産などで、一般には見分けが付きにくくこの手法が多く使われます。
しかし、必ずしもすべてのブラックオパールに母岩がある訳ではありません。
トリプレット・オパールは本物のオパールではありませんから、上にかぶせられたプラスチックなどの素材は脆く、表面にも傷が付きやすいです。
特にリングなどにして使用している場合などは、年数と共に正面に小傷が付き曇ったようになり輝かなくなります。
当然偽物ですから、宝石としての価値もなく、買取の査定に出しても宝石として買取されません。
ダブレット・オパール
ダブレット・オパールとは、天然のクリスタルオパールの下に鉄鉱石などの母岩を貼り合わせて作る加工品です。
そのように加工することで、遊色効果や輝きが増し、高級宝石のブラックオパールやボルダーオパールに似たようになります。
簡単な加工品では、トップの部分に天然宝石を貼りつけたもので、下部にはガラス、水晶などを用いる場合もあります。
ダブレットオパールと、トリプレット・オパールとの大きな違いは、トリプレット・オパールは上下をプラスチックなどの素材で挟まれています。
ダブレット・オパールは、宝石の上になっている部分は本物の天然オパールだということもあり、上からだと見分けが難しいです。
例え、上が本物のオパールだとしても、やはり人工的に張り合わされた偽物ですから、年数の経過と共に接着剤が剥がれてくる場合もあります。
折角、購入されてもまったく価値もなく、買取もしてもらえることがありません(枠の地金やメレーダイアモンドの価格のみ)
ホロー・カボッション
カボッションの石の中をくり抜いたものに、ゼリー状のオパールに似せた着色材料をつめます。
そして、下に蓋をしてつくります。(ヒスイの偽物にもよく使われます)
フォイル・パック
カボッションカットされたもともと薄い色の石の底部に銀箔等を裏張りして色を美しく見せるようにします。
ペインテッド・パック
カボッションカットされた底部を染料で着色することにより色を良く見せたりします。
特殊効果がより良くみえるようにしたもので、ペインテッド・オパールの加工品が有名です。
オーパライト
オパールに似た人工石もあり、「オーパライト」や「オパライト」と呼ばれるものがあります。
こちらはガラスや、その他の素材で人工的にオパールのような輝きがでるように真似をして作られたものです。
パワーストーンなどの一種として取り扱いされることも多く、これらは宝石といえない「シンセティックストーン(人工石)」の部類です。
ブラックオパールの「断捨離」や「買取」活用テクニック
宝石箱の中や、タンスの奥を断捨離していて出てきた「ブラックオパール」やジュエリーの数々。
リングのサイズが合わなくてそのままになっていたり、デザインが古いと感じて使用していないジュエリーはあるものです。
親や義母からのもらったもの、生前整理や、遺品整理で授かった品など、現在の資産価値はどれ位か気になる場合もあるのではないでしょうか?
オパールの宝飾品と一緒に「宝石鑑別書」が取り置きしてあると一番良いのですが無い場合もあります。
また、ご自分でかなり以前に購入した品で、宝石鑑別書や付属品、記憶もあいまいな時には下記のように区分してみて下さい。
宝石のブラックオパールは、ひび割れや傷がついていないか?
買取では、通常は、石に傷ついていたり、欠けていた場合は商品価値がありませんので価値はありません。
特にブラックオパールの場合は、乾燥によるひび割れや、変色、色むらになることがあり注意が必要です。
石に傷がついていても、特別高価な石(5大宝石)の場合は「リカット」して再生できますがブラックオパールはおススメしません。
「リカット」とは、石そのものの外的な傷を研磨等して無くすことです。
売却で「買取」時は、枠の素材が何なのか見ます(K18,PT900,PT850,K18WG,K14,K14WG,SV900,SV)、
ただし(K18GP,K18GFのGPやGFの刻印)は偽物やメッキ加工品です。
リングの場合は、腕の中に「刻印」がしてあり、ペンダント等は枠の裏にあります。(無いものも中にはあります。)
(例)K18 4.00 0.60 (外国製品の場合は「18K」や「750」と刻印の場合もあります)
この場合は、素材がK18(18金イエローゴールド)、4.00は中石のカラット(重さ)、0.60は、脇のメレーダイヤモンドの総カラット数(重さ)です。
最近では、K18WG(18金ホワイトゴールド)も多いです。ちなみに、1ct(カラット)は、0.2グラムとなります。
例えば、リングの総重量(石を含む)が10.0グラムですと、石の重さは(4.00ct + 0.60ct X 0.2グラム=0.92グラム)
10.0-0.92=9.08グラムが枠の正味の重量となります。
正味の重さが解れば、おおよその地金の買取価格の目安が解ります。
K18の買取価格の目安(地金の部分)
■ 当日の地金買取相場価格(純金)X枠の地金重量X0.75(K18は18/24の意味)X0.7(係数:お店で違います)
したがって、金地金買取相場価格が5000円/gの場合の、K18枠9.08グラムの買取価格の計算です。
5000X9.08X0.75X0.7=23,835円となります。
Pt900の買取価格の目安(古い品で、Pm900の刻印の場合もあります)
■ 当日の地金買取相場X枠の地金重量X0.90(Pt900は900/1000)X0.7(係数:お店により違います。)
したがって、Pt地金買取価格が3.000円/gで、Pt900で、9.08グラムのときの買取価格の計算です。
3.000X9.08X0.85X0.7=16,207円となります。
スクラップとしての買取の場合は、上記の地金買取価格に中石と枠についている脇石のメレーダイヤの合計金額となります。
業者が再販できると思えば通常は中石を査定して加え、ブラックオパールは高級宝石ですから高価買取が期待できます。
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ブラックオパールのリングやペンダントが美しい時
そのジュエリーに愛着があるか、無いかを考え、1年間で何度使用したかを考えて見ます。
愛着のある品は、後世に残すことを考えられてはいかがでしょうか?
子供さん、お孫さん、お世話になった人にプレゼントも良いかもしれません。
デザインが古い場合は、もらった人が最新のデザインにリフォームして楽しむことも可能です。
その時は、旧枠を下取り金額として加工代金の一部としても使用も可能です。
ブラックオパールは、結晶の方向により剝(はが)れる劈開性(へきかいせい:割れやすい)のため、決してご自分で枠から外さないようにして下さい。
無理に外そうとして、ブラックオパールに傷がついてしまいますと、それで価値がなくなり石の「買取」査定も「0」となります。
特にご家庭や、宝石店でサービスでの、超音波洗浄器でのクリーニング(まれにスキルのない販売員もいます)は禁物です。
リングやペンダントのデザインが古いと感じる時
そのジュエリーに愛着も無く、しかもデザインが古い場合は地金枠と、ブラックオパールを換金処分しても良いかと思います。
製品として再販のための「買取」できるか、「スクラップ処分」にするかは市場性を考えた業者の判断です。
中石が特別な美しいと思われる場合のブラックオパールは、石だけ取り置きも良いかもしれません。
どれだけブラックオパールに価値があっても、買取して換金処分する場合は買取価格は期待薄くなりますから処分時は、慎重に業者をお選び下さい。
良心的な買取店であれば、地金、メレーダイヤ(枠についてる小さなダイアモンド)、ブラックオパールも良い買取評価をしてくれます。
■ 宝石の価値や、地金(金・プラチナ)の価格を調べてみたい時は下記のサイトが便利です。
⇒ 【金・プラチナ・宝石・ダイヤモンド・ブランドジュエリーの専門買取】
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10月誕生石 ブラックオパールに関するおススメ情報
オパールは人生の暗闇に希望をもたらしてくれるような明るさに満ちた宝石です。
憂鬱を払いのけ、何事にもとらわれない柔軟さや、人の意見に左右されない強い自分自身になれるように助ける宝石でもあります。
もっと色々とオパールを知りたい方は、下記にも関連記事がありますので、ご覧いただけると嬉しいです。
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