東京五輪2020の金・銀・銅メダルのデザインが決まりましたね!

2019年7月24日(水)に、東京都千代田区で開かれた記念式典で、

メダルのデザインを発表しました。

金メダルや銀メダル、銅メダルには貴金属が使用されているのでしょうか?

驚くのは、それらのメダルは「都市鉱山」からのガジェットのリサイクルで作られています。

 

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東京五輪2020のメダルは、ガジェットのリサイクル品

ガジェットとは?

ガジェット(gadget)とは、一般に道具や装置、仕掛けの事を言います。

東京五輪2020のメダルには、都市鉱山で埋もれていたガジェット(電子機器)のリサイクル品で作られます。

デジタル家電電化製品の内、デジタルカメラや携帯電話、携帯ゲーム機などの不用品なども利用されています。

2019年2月までに回収や集まったガジェットの廃棄物は、なんと4万7000トンを超えたそうです。

また、2019年2月までには500万台以上の廃棄予定の携帯電話が寄付されたそうです。

 

東京五輪2020のメダルのデザイン


画像転用:Atsushi TomuraGetty Images

気になるメダルのデザインとは?

東京五輪2020のメダルは、五輪史上初となる「サスティナブル(sustainable)」なコンセプトで描かれました。

東京五輪2020の開催まで1年を切りましたが、マラソンと競歩は直前で北海道での開催とドタバタしています。

今回の金メダル、銀メダル、銅メダルは、サスティナブルのコンセプトでデザインされたと言いますが、サスティナブルとは何?

サスティナブルとは、コトバンクによれば、サステナブルとも言い「持続可能であるさま」と説明されています。

特に、「地球環境を保全しつつ持続が可能な産業や開発などについていう。」・「サスティブルな社会作り」とも記載されています。

東京・千代田区で、2019年7月24日(水曜日)に開かれた記念式典で、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会はメダルのデザインを発表しました。

表面のデザインには、国際オリンピック委員会(IOC)の規定により、初回開催地のギリシャのパナシナイコ競技場に立つ勝利の女神「ニケ」の像が描かれています。

開催都市がデザインを決める事が出来るのは「金」・「銀」・「銅」の各メダルの裏面となるそうです。

裏面のデザインには、五輪マークと大会エンブレムの周りを立体的に施されている渦上の躍動感のある仕上がりになっています。

どのメダルも光が当たると反射して、あらゆる角度からも美しい煌き(きらめき)を放すデザインが魅力的です。

メダルのデザインは、サスティナブルのコンセプトのもとに、大阪市のデザイナー・川西純市氏により描かれ、金、銀、銅とも同じデザインです。

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気になるメダルの材質や重さは?

気になるメダルの重さは、金メダルは約556グラム、銀メダルは550グラムで、こららの2点は夏の大会史上で最も重いメダルだそうです。

銅メダルは450グラムで、メダルの直径は85ミリ、厚みは最小部分が7.7ミリ、最大部分で121ミリの加工品です。

金メダルは純金製ではなく、素材の純銀に6グラム以上の金メッキが施された製品で、銀メダルは純銀製で、銅メダルは丹銅製です。

そしてこれらのメダルは、金と銀の重さがオリンピック五輪史上最重量である以上に注目されている事があるんです。

それは、メダルの素材や材料がすべて、都市鉱山の使用済みの携帯電話などの廃棄物となったガジェットから取り出された金属のリサイクル品で作っているという事です。

■ 都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト

 

 

東京五輪2020大会組織委員会のリサイクルへの想い

「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」とは

東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会は、「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」を立ち上げしました。

2017年4月から2019年3月までの2年間にかけて、廃棄物のリサイクルを企業や人々に呼びかけをして実地してきました。

東京五輪2020では、オリンピック・パラリンピックで使用される、金、銀、銅メダルに使用する5000個に必要な金属量を回収するのが目的です。

呼びかけの効果もあり、多くの企業や皆さんの協力もあって100%の金属量の回収に成功しました。

こうして、見事な都市鉱山からの資源回収も成功して、東京五輪2020の期間中に授与されるメダルのデザインを発表されたのです。

近年のオリンピックでは、スポーツの祭典は勿論ですが、同時に持続可能な社会作りへ向けた取り組みも重視しています。

今から3年前の2016年1月25日に発表された東京五輪2020のプランにおける中間報告の中で、リサイクル案が検討されていました。

市場に眠っているリサイクル品の「都市鉱山の利用」として「メダルの製造の検討」が謳(うた)われています。

それから3年以上の年月を経て、ここに、すべての人の革新的な未来を築く「五輪史上初」となる都市鉱山利用(リサイクル原料)の成果を発信出来ました。

2019年2月に大会組織委員会では、回収の途中経過として、500万台の中古携帯電話を含む約4万8000トンの電子廃棄物が回収された事を発表しました。

東京五輪2020の「メダルプロジェクト」のために集められた古い携帯電話。

画像転用:Shugo TAKEMI

 

都市鉱山のプロジェクトの結果

最終的なプロジェクトの結果はどうなったの?

東京五輪2020開催に向けて、全国の参加自治体による回収金属類(携帯電話を含む小型家電)は約7万8985トンになったそうです。

また、NTTドコモによる回収(ドコモショップ約2400店舗による携帯電話の回収)に関しては約621万台というから凄い回収力ですね。

最終的な都市鉱山の確保金属量とは

最終的に確保された金属量は凄く、これだけの資源が都市鉱山で眠っているのですから驚きます。

■ 金(Gold):約32㎏

■ 銀(Silver):約3500㎏

■ 銅(Cu):約2200㎏

東京五輪2020年の都市鉱山利用の試みは、2010年のバンクーバー冬季五輪からインスピレーションを得たそうです。

大会まで1年を切りました東京五輪2020ですが、大成功に開催される事を今からとても楽しみにしています。

皆さんと一緒に、大成功に終わりますように応援します。

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