ボルダーオパールもブラックオパールのどちらも10月誕生石です。

同じ10月誕生石のオパールですが、意味や価値が大きく違います。

私のブログに初めて来て下さる多くの人は、オパールが好きで検索して訪問されます。

特に、「ボルダーオパールとブラックオパールの違い」は分かりにくいですね。

そこで、この二つのオパールの違いや意味について書いてみました。

スポンサーリンク

ボルダーオパールとブラックオパールの違いや意味

ボルダーオパールとブラックオパールの違いと意味とは

私は、多くの宝石の種類がある中でも「オパール」が大好きです。

オパールには独特の魅力があり、乳白色のホワイトオパール、真っ赤に燃える炎のようなファイアーオパール(メキシコオパール)。

オパール部分の色が薄く、母岩が付いているボルダーオパールや、色が特徴的なブラックオパールなどがあります。

その中でも、ボルダーオパールとブラックオパールにはひときわ妖艶さが漂っています。

10月誕生石として人気のボルダーオパールと、ブラックオパールの最大の違いは、オパールが形成される環境の違いです。

堆積岩(たいせきがん)や鉄鉱石の中に入り込んで、美しく縦横無尽に模様が創り出された母岩ごとに研磨したのがボルダーオパールになります。

とても個性的で、オパール全般に言えますが一つとして同じ模様の石がありませんから完全なるオリジナルな宝石です。

カットの仕方や、オパールの入り込み具合で色々な美しい模様が七色の虹のように現れるのが魅力です。

ボルダーオパールとブラックオパールの違いの大きな特徴は、石の裏側から見ると簡単に見分けが付きますが、母岩の違いにも表れます。

ボルダー(Boulder)とは、「岩の塊」という意味があり、鉄鉱石の塊の中に出来るために「ボルダーオパール」と呼ばれます。

ブラックオパールは、その母岩となるポッチ(黒い筋)の中にオパールが形成され黒いために「ブラックオパール」、つまり「黒オパール」と呼ばれます。

 

10月誕生石のオパールには色々な種類がありますが、なぜにこんなにも人気があるのか秘密があります。

10月誕生石のオパールの意味や珍しい種類とパワーストーン効果とは

 

ボルダーオパールはどのような宝石なの

ボルダーオパールの意味とは?

ボルダーオパール(Boulder Opal)は、オーストラリア北北部のクイーンズランド州を産地として採掘されるオパールの種類です。

ボルダーオパールの「ボルダー」とは、日本語に訳すと「岩」とか「塊」と言う意味があり、鉄鉱石の塊の隙間に形成されるので、この名前が付いたと言います。

石の意味は、褐色の鉄分を含んだ薄い母岩と共にカットされ、磨きをかけて仕上がったのがオパールの呼び名になります。

ボルダーオパールの特徴は、母岩(90%が渇鉄鋼、8%が砂岩)の石の層の間にオパールが侵入した薄い層として産出されます。

石がとても薄く産出されるので、薄いオパール層だけをカットするのはとても困難になります。

そこで、石の裏面に鉄鉱石を残して研磨されるので、別名「母岩(ぼがん)オパール」などと呼ばれることもあります。

ボルダーオパールはとても薄い層として産出されますが、褐色の母岩上にオパール層が張り付いているので、光が当たると美しく輝き綺麗です。

これはオパールの特徴でもある「遊色」が鮮やかに浮かび上り、最高級のブラックオパールと比較しても負けない美しさが魅力的ではないでしょうか。

宝石として使用するには、薄いオパール層を出来るだけ残して研磨を行うので、一つ一つがそれぞれ異なる独自性と個性があります。

母岩付きな為に、最上級のブラックオパールと変わらない美しい光沢をもちながらも、価格は比較的にお手頃になります。

 

スポンサーリンク

 

ボルダーオパールの良い石の選び方

ボルダーオパールは、他の宝石のように塊から掘り出された原石の良いところをカットして磨いて輝きを出すというのではありません。

多くは、鉄鉱石の間に入り込んだ状態で採掘されますが、石の厚さはとても薄いのです。

そのようなスタイルから、アイアインオパールや母岩オパールと呼ばれていて、石の間に入り込んだオパールを使用します。

石の間に入り込んだオパールを削り過ぎないように丁寧かつ慎重にカットしていくので、宝石らしいカボッツション(楕円形)にならない事が多いです。

また、一般的には裏面に鉄鉱石(母岩)部分を残してカットされていますので、なるべく石の厚さのあるものを選ぶのがコツです。

勿論ですが、そのままの状態や光を当てると美しい「遊色効果」で、色々な色がキラキラと浮かび上がるものが良い石になります。

ボルダーオパールは、形よりも輝きの強さが石の良し悪しを決めるポイントになります。

それらを考えた上で、「遊色効果」・「形」・「カット」・「石の厚さ」・「予算」を考えて選んでいくと良いと思います。

お手頃なボルダーオパールをお求めには⇒ こちらから
 

ボルダーオパールの偽物の種類

ボルダーオパールは個性的なスタイルとオリジナル性が高い事から、ジュエリーとしても非常に人気の高い宝石です。

見た目の美しさやインパクト感がファッションのアクセントになりますし、誰も同じ石を持っていないオンリーワンも魅力の一つです。

人気のボルダーオパールですが、人気があるゆえに偽物が多く出回っていますから購入時には注意が必要になります。

他のオパールのようにホワイトやファイアのような、白や赤、オレンジなどのはっきりとした色を待たないため、ブラックオパールと同じように遊色効果が魅力です。

天然のボルダーオパールが非常に貴重なのと人気も手伝って、観光地や国内でも偽物が市場に多く出回っています。

多くは、張り合わせなどの加工を施したものが多く、最近では技術の向上で天然産と見分けにくいものが増えています。

ボルダーオパールで、加工された偽物と呼ばれるのは、下記のような種類があります。

■ ダブレット

輝きの良いライトオパールを薄く切り取り、石の裏側を黒く塗ってそこに母岩などを張り付けて作ります。

■ トリプレット

ダブレットの表面にガラスや水晶などを張り合わせて作ります。

トリプレットの特徴は、一部にオパールが使用されていて、とても遊色効果も強く美しく仕上げられています。

しかし、宝石としての価値は全くありませんので購入される場合には注意が必要です。

このように加工された、ダブレットやトリプレットのボルダーオパールの偽物は、ご自分でアクセサリーと楽しむのであれば問題がありません。

将来的に断捨離して換金処分する場合には資産価値はなく、再販もできませんのできちんと理解した上で購入して下さい。

ボルダーオパールやブラックオパールは特に偽物も多く、高価なジュエリーを選ぶ時には、それがダブレットやトリプレットでないか確認が要ります。

購入時には、信頼のおける宝石店や販売店を選び、購入前に必ず「宝石鑑別書」を確認して、石と照らし合わせましょう。

宝石買取で10月誕生石のブラックオパールの意味や買取や偽物とは

 

スポンサーリンク

 

宝石のブラックオパールは高級宝石

ブラックオパールの意味

10月誕生石のブラックオパールは、見る角度や光の具合でキラキラと輝いて表情が変わるのも魅力の一つです。

赤や緑、青などの色合いの断片がチラチラとモザイク模様のように浮かび上り、見る人を虜にするのも人気の秘密かもしれません。

このように石の中でさまざまな美しい虹のような色の光が散りばめられている現象を「遊色効果」と呼びます。

色や模様の出方はそれぞれの石で違い、一つ一つの石がどれもが世界でたった一つの色と模様で、完全なる個性的です。

ブラックオパールの意味は一口で現すなら、ボデーカラーが黒、濃い青、緑、グレーのものがあります。

乳白色のボディーカラーのホワイトオパールと比べても、とても色鮮やかなオパールです。

現在、ブラックオパールは、オーストラリアのニュー・サウス・ウエルズ州、ライトニングリッジで、ほとんど産出されています。

良質な石の産出量は年々減っていて、希少価値が世界中で高まっているのが現状の高級宝石の一つです。

お手頃なブラックオパールをお求めには⇒ こちらから
 

ブラックオパールの良い石の選び方

ブラックオパールは、二つとして同じ表情をしている石はありません。

どの色が強く出ているかで評価や価値も変わるのが特徴ですが、どのようなブラックオパールが高価なのかの基準を知る事です。

何といっても鮮やかでたくさんの色が楽しめるのがブラックオパールの魅力で、一色ではない色んなカラーを楽しめます。

色には、「赤系」、「オレンジ系」、「青系」があり、鮮やかからくもり(グレー)と評価が変わります。

一般的には赤が入っているものが最高ですが、赤が入っていても全体のバランスが美しくないと評価は低くなります。

赤が入っていなくても、緑と青が強調されている遊色効果が綺麗な宝石もあります。

このように、ブルー系と言われるブラックオパールも鮮やかだと人気があり、黄色やオレンジの出るタイプも綺麗です。

ブラックオパールとしての評価や価格では赤が入っている石に比べるとランクは落ちますが、好きであれば問題がありません。

 

ブラックオパールがお好きで、良い石を選びたい方は下記記事を参考になさって下さい。

10月誕生石 ブラックオパールの意味や良い石の見分け方とは

 

ブラックオパールの偽物の種類

ボルダーオパールでもお知らせしましたが、ブラックオパールも偽物が多いのが特徴です。

俗に「偽物」とされるオパールは、二通りのタイプに分けられ、一つは「トリプレット」「ダブレット」「モザイク」などです。

もう一つは、人工的に作られる工業製品的なもので、「ギルソン」「京セラ」の人工オパールや、樹脂、ガラスなどの模造オパールがあります。

■ ブラックオパールのダブレット

ダブレットは、クリスタル系のオパールや薄い生地で地色の柔らかいオパールを黒い台(プラスチックやオニキス)の上に張り合わせます。

また、ブラックオパールのポッチ(黒い筋)やボルダーオパールの母岩に張り合わせて作られたオパールです。

黒地の台を裏側に張り合わせると、オパールの遊色をくっきりと浮かび上がらせる事が可能になり、石がとても綺麗に見えます。

見分けるのはとても簡単で、枠の上の石を横から見た際に、張り合わせた面がくっきりと不自然な直線になっている場合が多いので天然と見分ける事が可能です。

ダブレットは張り合わせたものですから、張り合わせた面から水分が侵入すると色が変わりますから、水分は厳禁です。

■ ブラックオパールのトリプレット

ごく薄くスライス状態にカットしたオパールを真ん中に、上から透明なプラスチックやクリスタルで、下には黒いプラスチックやオニキスで挟んで張り合わせたオパールです。

サンドウィッチを連想していただければイメージが出来、パンとパンの間に食材を入れ込んだ状態です。

黒地の台を裏に張り合わせる事で、オパールの遊色効果が強く現れて、一段と美しく見えるようにしています。

横から見ると容易に接着面が確認でき、ダブレットよりも見分ける事が簡単です。

こちらも水分の侵入により色が変わるので、水気や取り扱いには注意が必要になります。

■ モザイク

ブラックオパールの偽物には「モザイク」と言われるものもあります。

天然のオパールの細片を人工的に敷き詰めたオパールで、トリプレットオパールと同じように黒い台などで加工しています。

オパールとオパールの細片と細片の間に黒い接着剤が容易に観察でき、見分ける事は簡単です。

こちらも水分は厳禁ですから注意しましょう。

ただ、天然のブラックオパールにもモザイク状に見える石もありますので、安易に偽物と決めつけるのも問題があります。

ボルダーオパールやブラックオパールの偽物は多く出回っていますので、購入時には注意しましょう。

 


天然石・パワーストーンランキング

 

スポンサーリンク
Visited 61 times, 1 visit(s) today