ジルコンと、キュービックジルコニアの意味や価値の違いが気になります。
ジルコンと、キュービックジルコニアは同じ石ではないのでしょうか?
二つの石の大きな違いや、輝きがダイアモンドに似ている理由はどうしてなの?
ジルコンとキュービックジルコニアは同じもの?
それに、これらの石は本物の宝石なの?偽物の合成石なの?
ジルコンは、天然宝石なの?
ジルコン(zircon)は、宝石の種類に属す鉱物です。
ケイ酸塩鉱物(ネソケイ酸塩鉱物)の一種で、火成岩の中に微小な結晶として産出されます。
この宝石はもともとは金茶色の石で、熱処理によって宝石として特に落ち着きのある優雅さが生まれます。
特徴としては、熱処理を施すことで輝かしい気品のあるブルーとなります。
さらに、加熱を高める事により白色や無色になりいっそう輝き、ダイアモンドの代用品として宝石の好きな人から喜ばれています。
理由は、ジルコンの強い光沢と光の分散、強い二重屈折性を持つから美しく輝くからです。
このようにジルコンは、無色透明なものはダイアモンドの類似品として、古くから装飾用の宝石として用いられています。
合成石のキュービックジルコニアと混同されますが、後ほど書いていますが全くの別物です。
▶ 誕生石が63年ぶりに追加?12月誕生石にジルコンの意味や効果とは
ジルコンの特徴(ブラジル産)
■ 分類:ケイ酸塩鉱物
■ シュツルンツ分類:9.AD.30
■ 化学組成:ZrSiO4
■ 結晶系:正方晶系
■ 劈開性:なし
■ モース硬度:7.5
■ 光沢:金剛光沢
■ 色:褐色、橙色、緑色(純粋なものは無色で、不純物や結晶の欠陥により着色もあり)
■ 条痕:白色
■ 比重:3.9~4.7
■ 産地:ブラジル、スリランカ、インド、ミャンマー、ロシアなど
ジルコンとダイアモンドの輝きの違い
ジルコンとダイアモンドの輝きの違いは、ダイアモンドの反射が一重なのに対して、ジルコンの反射は二重です。
反射が二重に見えるというのは、肉眼や宝石用のルーペで見ると、ジルコンの光沢には不自然な鈍い感じがするのですぐに分かります。
■ ダイアモンドの関連情報
▶ ダイアモンドのカットの仕方やカットの種類はいくつあるの?
▶ 宝石 ダイアモンドが輝かないのはカットが悪いからで、その理由とは
▶ 【宝石種類】ダイアモンドは、医師も納得のパワーストーン効果
キュービックジルコニア
キュービックジルコニアは、外見だけではダイアモンドと見分けが付きませんが「合成石」です。
しかし、価値はダイアモンドから比べると問題にならないほどお安く購入出来ます。
理由は、キュービックジルコニアはジルコンとは別物で、ジルコンが天然石に対して、キュービックジルコニアは合成石です。
一般的には、キュービックジルコニアは呼び名が長いので省略して「ジルコン」と思い勘違いしている人もいます。
キュービックジルコニアの英名は(Cubic Zirconia)。
この頭文字をとった「CZ」がキュービックジルコニアの略式名です。
ですから、CZダイアモンドと表示してある品は、天然の宝石ダイアモンドとは違い、一時期は「模造ダイアモンド」と呼ばれた時期もありました。
天然ダイヤモンドであれば、1カラット当たりの最高クラスでは300万円前後位します。
しかし、キュービックジルコニアは、1カラット当たり1ドル以下ととても安く、比較的大粒の結晶も作れます。
金属元素の添加をする事で、赤、橙、青、緑、ピンク、琥珀色などの色々なCZが得る事が可能です。
▶ 宝石の本物か偽物かを簡単に見分けが付く方法はあるのでしょうか?