あなたは、時計の電池交換をどこでしていますか?
購入された、宝石・時計店、時計修理店、大型家電店、ホームセンターなど。
時計の電池交換は、今やどこでも交換が可能です。
ただ、注意しなければいけないのは、信用のできる技術者のいるお店でする事です。
今回、ダイソーで見つけた電池が合いましたので、やってみました。
目次
腕時計の電池交換を自分でやってみた!
腕時計に合う電池には、時計の種類で色々なタイプがあります!
先日電池交換したのに、知らない内に腕時計が止まっている場合がありませんか。
また、急に動き方がおかしくなったり、秒針が1秒ごとではなく、2秒間隔で飛ぶように見える事がありませんか。
これらの状態のときは、クォーツ時計の電池交換のタイミングの可能性があります。
あなたは、このようになった時には電池交換はどのようなお店でしますか?
電池交換の必要時は、単に電池の容量が少なくなった時や、時計の機械に何らかの不都合が起きて、それで止まってしまった。
しかし、いざ電池交換をするとなると、「買ったお店が良いのか?」、「値段はどれ位するのだろう?」とか考えますよね。
中には、「自分で出来ないだろうか?」と考える人もいます。
私は宝石店を経営していて、時計のベルトや電池交換も店内でやっています。
通常は、時計に合う「SEIKO」の純正電池を使用して、お客様からお預かりした時計の電池交換をしています。
今回、亡くなった父親の形見の腕時計を、ダイソーで見つけた電池でやる事にしました。
時計の種類は、「SEIKO」の「ALBA」で、10BARの防水タイプの腕時計です。
ALBAは、購入時の価格はそれほど高価でもなく、高齢の父親がK18の時計を一つ持っていたので、散歩用に選びました。
長年愛用していましたが、特に故障する事もなく、正確な時を刻んでいましたが、電池が無くなれば止まります。
ダイソーでは、時計の電池の販売をしていますが、時計の機種により無いものもあり、その時は時計店でしか電池は手に入りません。
今回は、一番オーソドックスなタイプの「SR621」でしたから、ダイソーにもあり購入出来ました。
ダイソーで見つけた時計の電池は、税込みで1個「110円」でした。
腕時計の電池のタイプを調べるには、裏ブタを開ける
腕時計に合う電池を調べるには、まず裏ブタを開ける必要がありますが、防水タイプの裏ブタは「ねじ込み式」が多いです。
電池交換の際は裏ブタを開きますが、一般的に「スクリューバック式(ねじ込み式)」と、「スナッチバック式」があり、専用のオプナーで開きます。
父親の時計は、スクリューバック式で、ネジのようにケースに裏ブタが取り付けられていて、開ける時に工具を使用します。
このように、このタイプの時計の裏ブタを開けるには、特殊な裏ブタを開ける工具が必要です。
裏ブタの溝に差し込む(蓋を開ける時に引っ掛ける穴)ようにして、工具の2本脚を時計の裏ブタの溝に合わせて時計の反対回りで取り外します。
スナッチバック式の裏ブタは、多くの時計に使われていて、裏面が平べったいはめ込み式で、裏ブタは、こじ開け器でパカっと開くことが出来ます。
また、輸入時計のカルティエのように、裏ブタを数本のネジで止めたタイプもあります。
裏ブタを外せば、組み込みされた電池の番号を見る事が出来ますので、その品番を探せば良いです。
注意しなければいけないのは、SEIKOの純正電池の品番「SR621SW」と、「SR626SW」は見た目(直径)が同じです。
ダイソーでは、電池の品番は「SR621」と、「SR626」です。
しかし、「SR626SW」は、「SR621SW」と比べると電池の厚みがあり、そのまま組み入れして裏ブタを閉じると大変な事が起きます。
電池の厚みがある事で、時計の文字盤が押し出されてしまい、時計が壊れてしまいます。
ご自分で交換される場合には、時計の電池には機種により多くの種類があり、たとえ直径が同じでも厚みが違う場合もありますから、注意しましょう。
あと、電池を組み入れする時は、「+」と「ー」を間違えないようにしないと時計は動きません。
新しく電池交換しても時計が動かない場合は、何か機械の不都合ですから、オーバーホールが必要になります。
ダイソーで見つけた電池「SR621」=「SR621SW」を組み入れると、順調に動き始め時を刻みました。
時計の電池交換は自分でやっても大丈夫なの?
安心なのは、電池交換は自分でしない事!
いざ腕時計の電池交換をしようと思った時には、どこに持ち込めば良いのか悩みますよね?
腕時計が止まる原因としては、単に電池が無くなった場合と、機械の不都合で止まっている場合もあります。
腕時計の電池容量が残っていても、リューズや時計の裏ブタのパッキンの痛みにより、防水機能が低下して水が入り込んでいる場合もあります。
特に、ドレスウオッチや宝飾時計は水に対しては弱く、長年の内に湿気が機械内部に入り、錆びついて時計が止まる場合もあります。
電池交換をする場合には、一番安心な持ち込み先は、あなたが購入した時のお店です。
しっかりとしたお店であれば、電池交換の時に時計内部の点検もしてくれて、メーカー保証期間であれば「無料」で対応してくれます。
また、自分の店で修理をする場合もあり、自店で出来ない場合には、提携工房もありますから、メーカーに出すより割安です。
電池交換の際には裏ブタを開く必要があり、専用オープナーを使用せずに自分で裏ブタをこじ開けるとキズが付きます。
また、時計メーカーでは、メーカー以外の器具などで裏ブタが開かれた時計は、「外部の手が加わった」と見なされて、正規のメンテナンスを断られる場合もあります。
時計の電池交換では、民間の時計修理店、時計を取り扱いしている大手量販店や、ホームセンターでもやっています。
電池交換とは言え、する人の技術的な上手下手もあり、下手な人がすると大事な時計にキズが付いたり、最悪は電池を止めているネジを飛ばしたり、時計の機械を壊してしまいます。
電池交換する時には裏ブタを開くことになりますから、時計の命ともいえるムーブメント(機械)が外気にさらされる事となります。
しっかりとした経験、ノウハウのある技師が手掛けないと、機械内にゴミが入り込んだり、点検を見逃したりして、オーバーホールの機会を逃す場合があります。
電池交換の時に、小さな機械に付いた錆などを見逃すと、しばらくすると時計自体が止まってしまい、使える時計が使用不能になる場合もあるんです。
高級時計の場合は、わずかなお金をケチったばかりに自分で電池交換して、時計そのものがダメになる場合もあります。
▶ 高級腕時計の修理は手巻き式やクオーツ式でも10年たつと出来ないは本当?
電池交換の値段はいくら位なの?
今回、私は父親の遺品の腕時計をダイソーで見つけた電池で交換しました。
だから、「だれでも簡単に自分で電池交換できるのだ!」と思われると困り、ご自分での電池交換はおススメ致しません。
私は、何十年間とお客様の時計の電池交換の経験もあり、修理やメンテナンスする工具なども揃えています。
ただ、いきなりメーカーに持ち込んだ方が良いと言う事もなく、メーカーの正規メンテナンスは丁寧な分、どうしても高額になります。
時計の種類にもよりますが、ブランド品の電池交換(税抜き)では、5000円前後は必要になります。
民間の時計修理店であれば特殊な純正電池「SR412SW」などは単価も高いので、電池交換手数料も高くなり、2000円前後です。
一般的な純正電池の交換では、時計電池交換(税抜き)は1000円~1500円位が普通の値段です。
お店によっては、500円のワンコインで電池交換しているお店を見かけますが、電池の単価も違う安いものを仕入れています。
腕時計の電池交換は、値段が安いから悪いとか、値段が高いから良いとは限りません。
本当に電池交換の時に愛情を持って、腕時計が長く使えるように細部にわたってメンテナンスしてくれる目利きの人がいるかどうかです。
電池交換しても動かない時の腕時計の処分
動かない高級時計は買取が一番良い方法
父親の形見のSEIKOのALBAは、正直なところ、買取店に買取を依頼しても値段はつきません。
ケースがステンレスで、時計の本体価格も安いので、電池交換して動けばラッキーです。
また、金ケース(K18)などや、ロレックス、ブランド時計は買取可能で、使用しないのであれば売却をおススメします。
時計店で、ベルトの交換時に注意する点があります。
それは、時計本体が金(GOLD)の場合は、時計のベルトを留める金色の金具(ビジョウ)が、本物の金の場合があります。
時計自体に買取価格が付かなくても、金時計の場合は本体や留め金具のグラム(総重量)が評価され買取価格になりますから注意して下さい。
高級時計は、ケース、裏ブタ、留め金具が金の場合が多いです。
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