宝石のエメラルドはご存知でしょうか?
美しいグリーンが特徴で、見る人を魅了いたします。
エジプトの女王クレオパトラですが、大のエメラルド好きは有名な話。
また、宝石のエメラルドには「○○効果」があるそうです。
宝石 エメラルドの意味やパワーストーン効果で、「○○効果」の答えとは?
目次
宝石のエメラルド(Emerald)」の宝石言葉
絶世の美女クレオパトラがこよなく愛したエメラルド
グリーンが特徴のエメラルドは、「5月誕生石」です!
宝石のエメラルドは、新緑が目にあざやかな五月の誕生石で、和名は「緑柱石(りょくちゅうせき)」といいます。
宝石の中でもエメラルドはインクルージョン(内包物)が多い石です。
これは、エメラルドの緑色がクロムやパラジュームといった不純物によって生成されるからです。
エメラルドは結晶が成長する時にインクルージョン(内包物)ができます。
美しい緑とインクルージョンは必然的な関係です。
宝石のエメラルドは劈開性(へきかいせい=割れやすい)があるので、それを防止するために市場に出回る時には、無色のオイルか樹脂を含ませる含浸処理をして美しくします。
また、含浸処理はエメラルドの耐久性を保つためには必要な処理です。
エメラルドと言えば、角を落とした四角形の「エメラルドカット」がおなじみです。
このようなカットが良いのは、コロンビア産のエメラルドの原石が六方柱形であるために、この形が一番カットしやすいんです。
エメラルドは取り扱い注意の石で、超音波洗浄したりするのは厳禁です。
鉱物的には3月誕生石の「アクアマリン」と姉妹の石です。
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宝石 エメラルドの鉱物学「一口メモ」
■ 宝石のことば:幸福、幸運、夫婦愛
■ 結婚記念日:55年目の翠玉婚式(エメラルド婚式)
■ 石の硬度:7.5~8.0
■ 比重:2.72
■ 結晶系:六方晶系
■ 光沢:透明
■ 誕 生 花 :ヒアシンス(青花は、変わらぬ愛情)
宝石 5月誕生石 エメラルドの主な産地
現在、エメラルドの最大の産地は南米コロンビアで、世界のエメラルド産出の7割を採掘しています。
残りは、ザンビアやブラジルで産出されています。
5月誕生石として人気のエメラルドも、人間と同じで生まれる場所(産地)の特徴があります。
今まではコロンビア産のムゾー鉱山がいちばん良いとされていますが、ザンビアでもブラジルでも良質のエメラルドが採掘されます。
日本では濃いグリーンの中に青味のグリーンが輝く石が好まれるようです。
私達、宝石商の間では青味と黄色の絶妙なバランスのとれた石が良いとします。
余談ですが、エメラルドは私も好きな宝石の一つで、宝石商として独立する前の宝石販売会社で、最初にセールスできたのがエメラルドで思い出深い石でもあります。
宝石 5月誕生石 エメラルドの歴史
紀元前四千年頃、バビロンの都でエメラルドの商取引があったことが文献に残っています。
エジプト女王のクレオパトラのエメラルド好きは有名な話です。
歴史に残る最古のエメラルド鉱山は、クレオパトラが自分で楽しむ自分用の「クレオパトラ鉱山」を所有していました。
宝石や宝飾品に囲まれていた生活を楽しみ、エメラルドの粉をアイシャドウとして使っていたというエピソードも残っています。
他にもエメラルドは、聖書に出てくるソロモン王や、ローマ皇帝ネロを虜にしました。
アレキサンダー大王は遠征の際に、勝利を願い大粒のエメラルドを必ず持参したと伝えられます。
エメラルドには「○○効果」があるそうです。
昔から、緑色は目の疲れを癒し、心を落ち着かせる色として広く知られています。
目によい作用を起こすエメラルドをクレオパトラが特に愛しても不思議ではなく、古代のエジプト人が優れた視力の持ち主だったと文献にあります。
アラブの女性の目が魅力的なのも関係があるのかもしれません。
「○○効果」は、目によい効果でした。
宝石のエメラルドの購入時のポイント
宝石のエメラルドは、インクルージョン(内包物)よりも色とテリを重視です。
5月誕生石のエメラルドは、インクルージョン(内包物)がある宝石で、インクルージョンは石を見れば判断できます。
良い石は、テリがよく、色が濃くてインクルージョンが少ないエメラルドですが、しかしめったにありませんし、あっても物凄く高額です。
一番の選ぶ時のポイントは、石のあざやかさです。色の濃いエメラルドが良いといいます。
それは好みですが、色が濃くても暗くてくすんでいる石よりも、ある程度の濃さでテリのある輝きが良いものを選ぶのがコツです。
テリが良いと、石が実際のサイズよりも大きく見えます。そして、美しく見えます。
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宝石 エメラルドの良い石のポイント
■濃い目の色目で、テリの良いあざやかな石。
■全体的に暗すぎる色は避け、あざやかな輝きをもつ石を選ぶ。
■エメラルドにはインクルージョン(内包物)がつきものなので、気にしすぎない事。