エメラルドは「5月誕生石」で人気の宝石です。

また、アクアマリンは「3月誕生石」で、爽やかなマリンブルーが素敵な宝石です。

新緑を思い浮かべる宝石のエメラルドと、南洋の美しい海を思い浮かべるアクアマリン。

全く色の違う宝石ですが、姉妹石の理由が気になりませんか?

その他にも姉妹の宝石が何点かありますが、それらの母親(鉱物)は何なのか気になります。

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宝石 エメラルドや他の姉妹石の母親(鉱物)とは

エメラルドの姉妹の宝石種類とは?

エメラルド、アクアマリン、モルガナイト、ヘリオロードは姉妹の宝石です。

その母親は、宝石の分類ではベリル(beryl)種類に属し、和名では「緑柱石(りょくちゅうせき)」といいます。

ベリルは、緑色が「エメラルド」、淡青から青色が「アクアマリン」、赤色やピンク色が「モルガナイト」、黄色が「ヘリオロード」となります。

ですから、これら「姉妹」の宝石の母親は「ベリル」になります。

 

宝石 エメラルドの意味

エメラルドは「5月誕生石」として、とても人気のある宝石種類です!

エメラルド(Emerald)の冴えた緑色を好む女性は多く、若い人から熟年者まで幅広い年代から支持されています。

紀元前4千年頃には、バビロン(メソポタミア地方の古代都市)の都でエメラルドの取引があったことが文献に残っています。

1818年には、歴史に残る最古のエメラルド鉱山であるクレオパトラ鉱山が紅海から約25キロ内陸に入ったエジプトで発掘されています。

このことから、当時のエジプト女王のクレオパトラが自分のエメラルド鉱山を持ち、エメラルドを愛していたことが実証されました。

昔から、緑色は目の疲れを癒し、心を落ち着かせる色として知られています。

目によい作用を起こすエメラルドをクレオパトラが特に愛していても全く不思議ではありません。

特に、古代のエジプト人が優れた視力の持ち主だったことや、アラブの女性が目が美しく魅力的なことを考えると納得できます。

エメラルドの鉱物学一口メモ

鉱物学的には、3月誕生石のアクアマリンと同族のベリルで、成分中の微量な酸化クロムが独特の新緑色を出しています。

ただ、エメラルドには必ずといってよいほどインクルージョン(内包物)やひび割れがります。

エメラルドは、インクルージョンが目立たない程度で、しかも透明度が高く、テリのよい、やや青味(または黄味)がかった緑色が良品とされています。

■ 宝石エメラルドの関連情報
宝石 エメラルドと幸せな結婚をしたい時の相性の良い宝石種類とは

 

宝石 アクアマリンの意味

宝石の分類ではベリルに属し、淡青から青色までがアクアマリンとなります。

代表的な「3月誕生石」で、和名は「藍玉(らんぎょく)」と呼んでいます。

アクアマリン(Aquamarine)アクアは「を、マリーンは「海」を意味するように、美しい透明感のある南国の海を連想させる宝石です。

海の精が宿る石との言い伝えから海上安全の無事を祈る多くの船乗りのお守りとなりました。

さらに人生の「航海」を乗り切るお守り石として、また神経を癒し、身体をリラックスさせる「幸運の石」とされます。

アクアマリンの一口メモ

アクアマリンは海の色を思わせる透明感のある淡青色のインクルージョン(内包物)がない大きな石が最高とされます。

姉妹石のエメラルドの結晶内部には必ずなんらかなインクルージョンが含まれますが、アクアマリンにはこれが極めて少ないです。

靭性(じんせい)は5.0~5.5のエメラルドに対して、ダイアモンドと同じ7.5もあり強靭です。

■ 宝石アクアマリンの関連情報
3月誕生石のアクアマリンはエメラルドと同じベリルの仲間の宝石なの?
 

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宝石 モルガナイトの意味

モルガナイト(Morganite)は、エメラルドやアクアマリンと同じベリルグループに属する三男坊で、赤色やピンク色のものを指します。

1911年にマダカスカルで発見された比較的に新しい宝石種類で、発見者であるJPモルガン氏名前にちなんで名前が付いたそうです。

近年少しづつ宝石名を知られるようになってきましたが、まだまだ宝石としてはさほど認識が高くはありません。

その為、産出されるものの多くは加熱処理され、より認知度の高いアクアマリンとして変えられて流通しているのが現状です。

モルガナイトの一口メモ

モルガナイトの可憐なピンク色の色の要因は、主にベリルに含有されるマンガンによるものだといわれています。

その含有率や他の微量成分との関係によってピンクからオレンジがかったタイプのものなど発色に個体差が出てきます。

モルガナイトは、別名を「ローズベリル」と呼ばれることもあるそうですね。

■ 宝石モルガナイトの関連情報
3月誕生石のモルガナイト・珊瑚・アクアマリン・ブラッドストーンの意味は

 

宝石 ヘリオドールの意味

ヘリオドール(Heliodor/Golden beryl)は、ベリルグループの四男で、別名を「ゴールデンベリル」や「イエローベリル」と呼ばれます。

ヘリオドールは、太陽のように輝くゴールド色をした石であったことからこの名前がついています。

ギリシャ語で太陽を意味するヘリオス(Helios)と、贈り物を意味するドロン(Doros)を組み合わせた「太陽の贈り物」という意味の造語として命名されました。

ベリル(緑柱石)の中でも黄色系が特徴の宝石で、人生における「希望」や「喜び」が最適な石とされています。

また、ヘリオドールの色合いから「金運」や「財運」に特化したパワーストーン効果もあるといわれています。

ヘリオドールの一口メモ

ヘリオドール」「ゴールデンベリル」「イエローベリル」は、厳密には3種類とも異なる宝石名である。

最近、このような考え方も業界の中にあり、ヘリオドールは黄緑色のもの、ゴールデンベリルは黄金色、イエローベリルは黄色のものとする説です。

しかし、現実には鑑別の結果では、この3種類を分ける線引きがなくこのことが宝石としての普及を難しくしているのかもしれません。

■ 宝石ヘリオドールの関連情報
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