腕時計には、普通に流通しているものや、金額が高い高級腕時計があります。
通常、腕時計の材質にはステンレススチールが使用されています。
高級腕時計のケースやビジューには18金などの貴金属が使われています。
また、高級腕時計や通常の腕時計には「機械式」と「クオーツ式」があります。
高級腕時計の機械式の動力はゼンマイですが、手巻き式と自動巻きのタイプがあります。
先日、ネット上で「高級腕時計でも、10年たつと修理できない?」とありました。
この話は本当の話なのか、専門店の立場から書いてみました。
目次
高級腕時計でも、10年たつと修理できない?
「高級腕時計でも、10年たつと修理できない」は本当の話なの?
結論ですが、10年間は正規部品の保管年数の事で、10年たつと修理できないは間違いです!
最近ではスマホやスマートウォッチの普及で、「腕時計」の影が薄くなりつつあります。
「婚約指輪のお礼返し」に高級腕時計や、婚約記念品、子供の進学祝い、就職祝いで人気なのも腕時計です。
まだまだ需要は健在ですが、先日ネット上で見かけた話題がありました。
ネット上では「10年ほど前に買った高級時計を修理に出したら、修理はできない!」と言われたそうです。
また、「アファターフォローもしっかりしないと安心して時計を買えない!」などの声もありました。
思い出や記念すべき時にもらったり、贈られた高級時計が10年しか持たないとなれば不安になりますね。
長く使い続けたいのは誰でも同じで、修理状況はどうなっているのでしょう?
国産の高級時計と言えば、セイコーウオッチの「グランドセイコー」・「クレドール」などです。
このネット上の修理できないは仮説ですが、時計の扱い方が乱雑で電池が切れたままの長期間の放置で液漏れが原因で機械本体が錆びた。
グランドセイコーや、その他のアフターサービス用部品の保有年数は「10年間」が目安です。
しかし、メーカーでは10年間で修理ができないという訳でもなく、長い期間でも対応をしてもらいます。
アフターサービス用の部品の在庫がない場合には、修理窓口で製品をお預かりして、代替え部品で修理可能かどうか確認してくれます。
修理できる場合は修理を行い、出来ない場合にはその理由を説明してくれます。
なお、「機械式」と「クオーツ式」の腕時計とで修理対応にメーカーでは修理対応に変わりはありません。
グランドセイコーの修理やメンテナンスは購入したお店で相談して依頼するか、下記のオンライン修理受付でも可能です。
▶ セイコーオンライン時計修理受付センター:https://www.seiko-stl.co.jp/service/online/
他のブランド時計の対応
世界三大時計ブランドと言われる腕時計は「パティク・フィリップ」・「オーデマ・ピゲ」・「ヴァシュロン・コンスタンタン」です。
こちらの高級時計はメーカーの歴史も古く、時計に関してはどんなに古くても必ず修理する事を約束しています。
ですから、もしこれらのメーカーの高級時計をお持ちの場合はご安心ください。
高級時計の「機械式」と「クオーツ式」の大きな違い
「機械式」と「クオーツ式」の違いを知ってる?
誰でも腕時計を選ぶ時に、悩むのは「機械式」か「クオーツ式」かで悩みます。
まして、一生大事に使用する目的であれば当然だと思います。
一般的には、クオーツ式よりも機械式の方が高額なイメージがありますが、機械式時計のメリットとデメリットを解説します。
腕時計が欲しいと思い店頭に行った時、「機械式」か「クオーツ式」かが時計選びの一つの選択肢になるのではないでしょうか。
「機械式」はネジでゼンマイを巻いたり、自動的に巻いたり、「クオーツ式」は電池で動くのでは?
などと、何となく違いが解かるのですが、実際は何がどう違うのか気になりませんか?
機械式の方が高級なイメージがあり、クオーツ式はお手軽に買える気がしますが、実はクオーツ式にも高級時計はあります。
機械式時計とクオーツ式の時計、それぞれの基本が理解できれば、選び方や価値の理由も理解できると思います。
「機械式」の特徴
機械式とクオーツ式の時計の違いは、高級時計でも普及品でも大きな違いは「原動力」にあります。
クオーツ式の時計は動かす原動力は「電池」ですが、機械式の原動力は、巻き上がった「ゼンマイ」のほどける力で動きます。
ゼンマイのほどける動力は、調整しないとおもちゃの動力のようにすぐに使い果たされて、時を刻むことが出来ません。
そこで、時計の場合はほどける力を脱進機という機構で、ゼンマイが緩むスピード調整をします。
スピード調整されたゼンマイの動力は歯車に伝わり、針が規則正しく動く仕組みになっています。
これらを行う機械の部品数(ムーブメントの部品)は、一つの時計で約100点以上もあるのでびっくりしませんか?
時計本体のケースのわずかな空間にこれだけのパーツが複雑に組み合わされて、時計が動いているのです。
ですから、基本的に高級時計や普及品の機械時計は衝撃に弱く、金属製なので湿気や磁気などを帯びるのを嫌い対敵になります。
あらかじめ防水機能も完備していますが、正しい取り扱いや、定期的なメンテナンスを行えば、何世代の使用も可能となり使い続ける事ができます。
長年使っていると機械が摩耗してくる場合もあり、パーツ交換が必要になる場合もありますが、修理して使えば正確な時を刻みます。
機械式の時計には「手巻き式」と「自動巻き式」があります
有名な歴史がある腕時計の基本形は「手巻き式」です。
手巻き式とは名前の通り、機械の中に埋め込んであるゼンマイを巻きあげることで駆動エネルギーを蓄えて原動力にします。
リュウズ(時間などを合わせるネジ)を回す力が歯車を伝ってゼンマイまで届く構造になっています。
リユウズは、一段引くと時刻合わせになり、引かないで回すとゼンマイが巻き上がる仕組みです。
使う時に手でゼンマイを巻き、時間を合わせる必要がありますが面倒と感じる人には、手巻き式の時計には向いていません。
ただ、機構がシンプルなのでムーブメントがどうしても厚くなりますので、どのように厚みを抑えるのかがメリットではないでしょうか。
ドレスウオッチなどの袖口に引っ掛かりにくいスマートさが求められる薄型の機械式の時計に良く用いられています。
「自動巻き式」で世界中で有名なのが「ロレックス」です。
腕に着けているだけで、自動的にゼンマイが巻き上がり、その原動力で時計が動かします。
クオーツ式時計のように時間が秒まで正確ではないデメリットがありますが、コチコチと動く秒針は時計愛好家にはたまらない動き方です。
ロレックスは、時計の機種にもよりますが「月間300秒(5分)」内の誤差は正常の範囲内です。
「クオーツ式」の特徴
機械式の時計はゼンマイが原動力ですが、クオーツ式は時計内に組み込まれた「電池」が原動力になります。
時計の電池は、機種により何種類もあり、必ず時計に合う大きさや厚みの電池の使用が大事です。
最近では、一部の機種に合う電池、SR616SWやSR626SWの電池がダイソーなどで販売されています。
ご自分で電池交換をされる人もいますが、ショートさせたり、時計の裏ブタを外すときにキズが付く場合もあります。
また、電池の厚みが違うものを無理やり入れて裏ブタを閉じると、電池の厚みで文字盤が変形する場合もあるので注意が要ります。
万が一のことを考えれば、最初から信頼のおける時計店にお願いしましょう。
高級時計の場合は、ホームセンターの時計コーナーでの電池交換は避けるのが無難かもしれません。
もし、高級時計を使わなくなったら、あなたはどうしますか?
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時計好きは、ジュエリーもとても好きな傾向があります。
新しくジュエリーを買わなくても賢く再利用する事が出来ますが、ご存知でしょうか?
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