宝石のスタールビーは、光を当てると6条の線がきれいに現れます。
祖母から以前に、もらった宝石ですが、本物か、偽物か、現在の価値もわからない。
断捨離した、スタールビーの今後をどうしたら良いかを考えてみました。
もし、旅行代金の足しに「買取」してもらうとする時の、買取金額も気になります。
目次
断捨離した、宝石 スタールビーの「買取」テクニック
宝石・貴金属の断捨離は、元気な内の早期解決!
定年退職まじかや、退職後に、そろそろ終活での宝石・貴金属の「断捨離」をはじめる方も多いかと思われます。
宝石箱の中や、金庫内、タンスの奥を整理していて出てきた「ルビー」や「スタールビー」、その他のジュエリーもあるのではないでしょうか。
デザインが古いと感じて使用していないジュエリーや、リングのサイズが合わなくてそのままになっていたりしていませんか。
親や義母や祖母からのもらった宝石、遺品整理で授かった品など、現在の資産価値はどれ位か気になります。
スタールビーと一緒に「宝石鑑別書」が取り置きしてあると本物、偽物の区分が出来、一番良いのですが無い場合もあります。
また、ご自分で購入した品で、宝石鑑別書や付属品、記憶もあいまいな時には下記のように区分してみて下さい。
宝石 スタールビーの買取する前の確認の仕方とは
宝石 スタールビーは、色、インクルージョン(内包物)、輝き(テリ)を総合的に判断し、評価をしていきます。
特に重視すべきチェックポイントは、六条の線の出方がどうなのかを見ます。
六条の線がはっきりと浮かび上がれば上がるほど、そのスタールビーの評価が高くなり買取価格が高くなります。
しかし「天は二物を与えない」というように、色、六条の線、両方が高く評価できる逸品は極めて少ないのが現状です。
濃い色では、六条の線が出にくく、六条の線がはっきりと出る石は色が薄くなる傾向があります。
両方を兼ねそろえたスタールビーは少なく、あればかなり希少性の高い宝石となり「買取」評価も高くなります。
六条の星がはっきりと現れるのが、合成石の偽物も多い、スタールビーと、スターサファイアです。
宝石 スタールビーの活用ポイントと見分け方
■ 深い濃い色で6条のスターがはっきりと出るほうが価値は高い
■ 赤色の濃い、色むらや透明感の感じる石が希少価値は高い
■ 「アステリズム効果」がセンターに美しく現れる石が良い宝石
宝石 スタールビーの「買取」テクニック
スタールビーは、外部的要因の、ひび割れや傷がついていないか?
買取では、通常は、石に傷ついていたり、欠けていた場合は商品価値がありません。
石に傷がついていても、特別高価な石(5大宝石)の場合は「リカット」して再生でき、ヒスイ・翡翠(ひすい)の大粒な石は可能です。
「リカット」とは、石そのものの外的な傷を研磨等して無くすことです。
もし、スタールビーが傷ついていた場合は、「買取」してもらい、換金(お金に変える)が望ましいです。
地金の素材を調べます!
売却で「買取」時は、枠の素材が何なのか見ます(K18,PT900,PT850,K18WG,K14,K14WG,SV900,SV)など。
ただし(K18GP,K18GFのGPやGFの刻印)は偽物やメッキ加工品です。
買取金額の計算の仕方(枠代)
リングの中に「刻印」がしてあります。ペンダント等は枠の裏にあります。(無いものも中にはあります。)
(例)K18 4.00 0.60 (外国製品の場合は「18K」や「750」と刻印の場合もあります)
この場合は、素材がK18(18金イエローゴールド)、4.00は中石のカラット(重さ)、0.60は、脇のメレーダイヤモンドの総カラット数(重さ)です。
最近では、K18WG(18金ホワイトゴールド)も多いです。ちなみに、1ct(カラット)は、0.2グラムとなります。
例えば、リングの総重量(石を含む)が10.0グラムですと、石の重さは(4.00ct + 0.60ct X 0.2グラム=0.92グラム)
10.0-0.92=9.08グラムが枠の正味の重量となります。
正味の重さが解れば、おおよその地金の買取価格の目安が解ります。
K18の買取価格の目安
(例)K18 4.00 0.60 (外国製品の場合は「18K」や「750」と刻印の場合もあります)
この場合は、素材がK18(18金イエローゴールド)、4.00は中石のカラット(重さ)、0.60は、脇のメレーダイヤモンドの総カラット数(重さ)です。
最近では、K18WG(18金ホワイトゴールド)も多いです。ちなみに、1ct(カラット)は、0.2グラムとなります。
■当日の地金買取相場価格(純金)X枠の地金重量X0.75(K18は、18/24の意味)X0.7(係数:お店で違います)
したがって、金地金買取相場価格が4.500円/gの場合の、K18枠9.08グラムの買取価格の計算です。
4.500X9.08X0.75X0.7=21.451円となります。
Pt900の買取価格の目安
(古い品で、Pm900の刻印の場合もあります)
■当日の地金買取相場X枠の地金重量X0.90(Pt900は、900/1000)X0.7(係数:お店により違います)
したがって、Pt地金買取価格が3.000円/gで、Pt900で、9.08グラムのときの買取価格の計算です。
3.000X9.08X0.90X0.7=16.207円となります。
ちなみに、Pt850(Pm850)の場合の計算方法は(850/1000=0.85)です。
スクラップとしての買取の場合は、上記の地金買取価格に中石と枠についている脇石のメレーダイヤの合計金額となります。
業者が再販できると思えば、通常は中石の<スタールビー代金>を査定して加えますが、この石はあまり期待しないほうが良いかと思われます。
リングやペンダント使用のスタールビーが美しい時
断捨離後に、その品に愛着があるか、今後は使用する可能性があるのか無いかを考えます。
愛着のある品は、後世に愛用してくれる人に残すことを考えられてはいかがでしょうか?
子供さん、お孫さん、お世話になった人にプレゼントも良いかもしれません。
スタールビーが本物で美しいけれどもデザインが古い場合は、もらった人が最新のデザインにリフォームして楽しむことも可能です。
その時は、リフォーム前の使用枠(旧枠)を下取り金額として加工代金の一部としても使用も可能です。
リングやペンダントのデザインが古いと感じる時
その品に愛着が無く、しかもデザインが古い場合は地金枠と、スタールビーを換金処分も良いかと思います。
宝飾品として再販のための「買取」できるか、宝石と枠とを区分する、スクラップ処分にするか、どうかは市場性を考えた業者の判断です。
中石が特別に美しいと思われる場合のスタールビーなどは、石だけ取り置きも良いかもしれません。
どれだけ、中石に価値があっても「買取」してもらう時は、業者を間違えますと残念な買取価格となりますから慎重に業者をお選び下さい。
良心的な買取店であれば、地金、メレーダイヤ(枠についてる小さなダイアモンド)、中石と良い価格評価をしてくれます。
■ 宝石の価値や、地金(金・プラチナ)の価格を調べてみたい時は下記のサイトが便利です。
⇒ 【金・プラチナ・宝石・ダイヤモンド・ブランドジュエリーの専門買取】
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宝石 スタールビーの特徴とは
赤いルビーに浮かび上がる美しい6条の線
宝石 ルビーの中には、カボッションカットをした時に、中央に六条の線が浮かび上がるものがあります。
このスターが出る現象を「アステリズム効果」または、「スター効果」といいます。
これがでる宝石名は、スタールビー(Stet Ruby)とよばれ、一般のルビーよりも希少性が高く、違った次元での評価です。
スタールビーは石自体が赤色が美しく綺麗で、アステリズム(星状光彩)の線が中央にはっきりと浮き出ているものほど、高い評価を得ています。
なぜ、特定のルビーだけにアステリズムが発生するのか、その理由に関して研究が進められてきました。
原因として「ルビーが眠る特定の山に特殊な圧力がかかったため」とか「溶岩状態の際の温度が影響したもの」などです。
このような色々な学説が考えられましたが、しかし、いまだに答えが導き出されていません。
これはスタールビーが「自然界の神秘」や「奇跡の配剤」としか言いようがない、神秘で不思議な宝石です。
宝石 スタールビーのアステリズム効果とは
内包物の多いルビーの中には、内包物が針状に密集して入り込んで結晶となっている原石が稀にあります。
この結晶が石の六角柱面に並行して分類していると、それは希少価値の高いスタールビーの原石で、宝石になる可能性があります。
原石を山高になるようにカボッションカット(半球)すると結晶は光の入射を受けると60度の角度で交差する光の帯となり輝きます。
そんな光の帯がくっきりと石の上に浮かび上がる現象のことを「アステリズム効果」や、別名「スター効果」と呼んでいます。
【雑学】宝石 スタールビーとは
「神秘的で美しき天上の星」と慕われた宝石
地中で色づいたルビーに舞い降りた神秘的で美しい天上の星が現れるスタールビー。
スタールビーは自然界の奇跡と奇跡の融合で生まれた宝石で、スター効果を見出した先人は素晴らしいと思います。
地中でルビーという鉱物が誕生した奇跡に、何万光年もの時空を超えて、天上から星が舞い降りたように線が浮かび上がる奇跡です。
スタールビーはロマンを感じる神秘的なたたずまいで多くの人たちの心をも虜にする宝石です。
宝石 スタールビーの意味と鉱物学「一口メモ」
宝石 ルビーの中には、シルクインクルージョン(内包物)と呼ばれるインクルージョンが入り込んだものがあります。
ルチル(金紅石)という物質がその正体で、細い針状の結晶となってルビーに内包されると不思議な現象が起きます。
それが、まるで繊細な錦糸が何本も重なっているかのような乳白色の線に見えることから「シルク・インクルージョン」と命名されます。
この原石を、山状のカボッションカットに研磨し、山の中央にシルク・インクルージョンの線を合わせるようにしたところ、ルビーの上に六条の線が浮かび上がりました。
まるでルビーの上に天上から星が舞い降りたかのような神秘的な現象の色石に、ルビーの中でも「スタールビー」と呼んで区別するようになりました。
宝石 スタールビーの意味
■ 誕生石:7月誕生石
■ 石言葉:情熱、勇気、威厳
■ 守護:おひつじ座生まれ、火曜生まれ
■ 愛:七赤金星
■ 記念日:52年目の結婚記念日(星状紅玉婚式)
■ 7月の誕生花:スイトピー(花言葉:門出、繊細)
宝石 スタールビーの鉱物学「一口メモ」
■ 主な色:赤色など
■ 透明度:透明~不透明
■ 結晶系:六方晶系
■ 成分 :Al2O3
■ 硬度:9.0
■ 比重:4.00
■ 光沢:玻璃光沢
■ 鑑別ポイント:屈折率、拡大検査(内包物、成長線)蛍光性
■ 主な産地:インド、スリランカ、マダカスカル、タイなど
■ 類似石 :合成ルビーなど
宝石 スタールビーの逸話
スタールビーは鮮やかで官能的な赤色が魅力的!
「燃える赤ワイン」といわれたのは、宝石ルビーです。
しかも、その石の上に六条の星が現れるとなるとこんな神秘的な宝石は大変魅力的で虜になりそうです。
宝石 スタールビーは、まるで星が輝くように6条のスター線を放つ美しい宝石です。
見る角度により様変わりする光の線はとても神秘的で、スター効果を有するものは貴重な石とされています。
別名「神秘的で美しき天上の星」とも呼ばれているのがスタールビーです。
スタールビーは、スターサファイア と同じコランダムで「姉妹石」になります。
ルビーは活力を与えて、体力を高めるパワーストーンの効果もあります。
困難に打ち勝つ、勝利の石でもあり、心臓のチャクラに作用して心のバランスを整える効果もあるといわれます。
また、心臓を強化して血液の循環を良くしたり、精力の強化にも効果があるそうです。