赤が美しく、ルビーのように鮮やかなスピネル。
宝石のスピネルは、誕生石にはないけれどもとても好きな色。
最近使用しなくて、長い間ジュエリーボックスに入れたままです。
今回、もう一度、宝石スピネルの意味を考えて使うか使わないか判断します。
思い切り断捨離する場合には、買取・換金処分の活用法を考えて見たいと思います。
目次
宝石 スピネルの意味や特徴とは
スピネルは、カラーバリエーションが豊富な宝石の種類
宝石 スピネル(Spinel)の和名は、「尖晶石(せんしょうせき)」といい、、ルビーの影で不憫な思いをしたといわれています。
そもそも、誤解の原因は7月誕生石のルビーが属するコランダムの採掘される鉱山と同じ場所でスピネルが産出されたのがそもそも誤解の一因でした。
その後、鉱物学者によりコランダムとは異なる化学組成の鉱物として認知され、晴れて「スピネル」という独自の名前を持つことになりました。
宝石 スピネルの活用ポイントと、良い石の見分け方
■ ネオンピンクが人気の色で評価が高いです。
■ 独特の赤色は、ミャンマー(旧、ビルマ)産出が高品質で評価も高い宝石。
■ ラベンダーカラーの気品のある紫色の石は、今が狙い目です。
宝石 スピネルの気になる意味とは
ルビーの「日陰の女王」と呼ばれた不運な宝石
スピネルは、誕生石にも入っていない暗い赤色というイメージが強いですが、実は色鮮やかで硬度もあり品質の高い宝石種類です。
主な色合いは赤色ですが、ピンクやラベンダー、オレンジもあり、カラーバリエーションがとても豊富な宝石です。
特に近年では、スピネルの中でもネオンピンクやネオンレッドは人気が高まり、相場や評価も上がっています。
ネオンピンクともいえる鮮やかなピンク色は、低品質のルビーよりも美しく魅力的な宝石です。
スピネルは、昔はルビーの代用品と呼ばれていた「日陰の女王」の存在が今では嘘のような人気が急上昇しています。
宝石 スピネルの意味と鉱物学「一口メモ」
スピネルは、21種類の化学組成の異なるグループ名
宝石 スピネルは、化学組成の異なる21種類の鉱物群からなるグループ名であり、宝石として知られる多くは、マグネシアスピネルに分類されます。
酸化アルミニュウムを主成分に持つコランダムに対し、スピネルは酸化マグネシウムが加わっています。
コランダム系のルビー や、サファイア は、石の硬度が「9.0」なのに対し、スピネルは「8.0」と硬さも異なります。
業者が買取する時には、色の濃さ、内包物の少なさ、透明感と輝きが評価が左右し、特に買取での評価が高いのは、レッドやブルーです。
石内にクロムが内包されると「赤色」に、鉄やコバルトが内包されると「青色」のスピネルになります。
宝石 スピネルの意味
■ 誕生石:10月誕生石
■ 石言葉:希望
■ 守護:おひつじ座
■ 愛:七赤金星
宝石 スピネルの鉱物特徴「一口メモ」
■ 主な色:赤、ピンク、紫、青、緑など
■ 透明度:透明
■ 結晶系:等軸晶系
■ 成分 :MgAl2O4
■ 硬度:7.5~8.0
■ 比重:3.58~4.12
■ 光沢:玻璃光沢
■ 鑑別ポイント:含有物、多色性、比重、屈折率
■ 主な産地:ミャンマー、スリランカ、アフガニスタンなど
■ 類似石:コランダム、ルビー、合成石
宝石 スピネルの逸話
ルビーと見間違えるほど美しい宝石
世界でもっとも有名なルビーといわれる170カラットもあるという大粒の赤い石が「黒太子のルビー」です。
イギリスの戴冠式の国王冠にはめ込まれ、ロンドン塔博物館で燦然(さんぜん)とした光を放っています。
実は、これがルビーではなく、スピネルだったので驚きです。
また、英国王室の「ティルーム・ルビー」もスピネルであることが判明しました。
現在ですと、第三者の「宝石鑑定・鑑別機関」がきちんと内容を調べますからこのような間違いは起きないのですが、当時は見た目で判断していました。
ですから、以前には信じられないようなこのような大きな間違いが起きたのですね。
宝石 スピネルを断捨離した後の便利な買取の活用方法
宝石箱の中や、タンスの奥を整理していて出てきたスピネルや、ジュエリーがいくつかあります。
ジュエリーの中には、リングのサイズが合わなくてそのままになっていたり、デザインが古いと感じて使用していないジュエリーもあります。
スピネルと一緒に「宝石鑑別書」が取り置きしてあると一番良いのですが無い場合もあります。
先程、「宝石 スピネルの逸話」でも書きましたが、スピネルと、ルビーは本当に見分けが難しい宝石種類ではないでしょうか。
スピネルと分かっている場合には、1円でも高く買取して換金処分する方法を参考になさってください。
宝石 スピネルには、ひび割れやキズがついていないか?
買取業者は、通常は石に傷ついていたり、欠けていた場合は商品価値がありませんので買取しません。
石に傷がついていても、特別高価な石(高級宝石)の場合は「リカット」して再生できますがスピネルはこの限りではありません。
「リカット」とは、石そのものの外的な傷を研磨等して無くすことです。
もし、ひび割れやキズがある場合には、買取してもらい、換金処分が望ましいです。
買取前で、換金処分の時は、枠の素材を調べます!
買取に出す前に、ジュエリーに使用している枠の素材が何なのか確かめておくとよいと思います。
枠が、金の純度、プラチナの純度により地金の買取価格が大きく違いますので注意が必要です。
■ 金(GOLD)の場合:K24,K22,K20,K18,K14,K10,K9など
■ ホワイトゴールド(White Gold:WG)の場合:K18WG,K14WGなど
■ 白金(Platinum:PT)の場合:PT1000,PT950,PT900,PT850など
■ 銀(Silver:SV)の場合:SV1000,SV925,SV900など
ただし(K18GP,K18GFの刻印)は偽物やメッキ品で買取や換金処分の対象外となります。
■ 貴金属の買取前に下記の情報は参考になりませんか?
買取金額の計算方法
多くのジュエリーでは、リングの中に「刻印」がしてあり、ペンダント等は枠の裏にあります。(無いものも中にはあります。)
(例)K18 4.00 0.60 (外国製品の場合は「18K」や「750」と刻印の場合もあります)
この場合は、素材がK18(18金イエローゴールド)、4.00は中石のカラット(重さ)、0.60は、脇のメレーダイヤモンドの総カラット数(重さ)です。
最近では、K18WG(18金ホワイトゴールド)も多いです。ちなみに、1ct(カラット)は、0.2グラムとなります。
例えば、リングの総重量(石を含む)が、10.0グラムですと、石の重さは(4.00ct + 0.60ct X 0.2グラム=0.92グラム)
10.0-0.92=9.08グラムが枠の正味の重量となります。
9.08グラムが地金の重さで、正味の重さが解れば、地金の買取価格の目安が解ります。
K18(18金)の買取価格の目安(枠代)
■ 当日の地金買取相場価格(純金)X枠の地金重量X0.75(K18は18/24の意味)X0.7(係数:お店で違います)
したがって、金地金買取相場価格が4.500円/gの場合の、K18枠<9.08グラム>の買取価格の計算です。
4.500X9.08X0.75X0.7=21.451円となります。
PT900(プラチナ:純度900)の買取価格の目安(枠代)
では、同じ製品でPt900の場合の枠の買取価格はどうなるのか計算してみました。
(例)Pt900 4.00 0.60 (古い品で、Pm 900と刻印の場合もあります)
この場合は、素材がPt900(プラチナで純度が900/1000)、4.00は中石のカラット(重さ)、0.60は、脇のメレーダイヤモンドの総カラット数(重さ)です。
最近では、K18WG(18金ホワイトゴールド)も多いです。ちなみに、1ct(カラット)は、0.2グラムとなります。
■ 当日の地金買取相場X枠の地金重量X0.90(Pt900は900/1000)X0.7(係数:お店により違います)
したがって、Pt地金買取価格が3.000円/gで、Pt900で、9.08グラムのときの買取価格の計算では下記の通りです。
3.000X9.08X0.90X0.7=16.207円となります。
ちなみに、Pt850(Pm850)の場合の計算方法は(850/1000=0.85)です。
スクラップとしての買取の場合は、上記の地金買取価格に中石と枠についている脇石のメレーダイヤの合計金額となります。
業者が商品として再販できると思えば、通常は中石のスピネルの代金を査定して加えますが、あまり期待しないほうが良いかと思われます。
リングやペンダント使用の中石のスピネルが美しい時
スピネルは今後使用すのか、また、愛着があるか、無いかを考えます。
思い入れがあり愛着のある品は、後世に残すことを考えられてはいかがでしょうか?
子供さん、お孫さん、お世話になった人にプレゼントも良いかもしれません。
デザインが古い場合は、もらった人が最新のデザインにリフォームして楽しむことも可能です。
その時は、現在使用の旧枠を下取り金額として加工代金の一部としても使用も可能です。
リングやペンダントのデザインが古いと感じる時
スピネルに愛着も無く、しかもデザインが古い場合は地金枠と一緒に換金処分も良いかと思います。
商品として再販のための「買取」できるか、「スクラップ処分」にするかは市場性を考えた業者の判断です。
リサイクルする場合には、業者は新仕上げをして売価を設定して市場に出回るように致します。
どれだけ、中石に価値があっても「買取」して、換金処分にはとても残念な買取価格となりますから慎重に業者をお選び下さい。
良心的な買取店であれば、地金、メレーダイヤ(枠についてる小さなダイアモンド)、中石と良い価格評価をしてくれます。
■ 宝石の価値や、地金(金・プラチナ)の価格を調べてみたい時は下記のサイトが便利です。
⇒ 【金・プラチナ・宝石・ダイヤモンド・ブランドジュエリーの専門買取】
宝石 スピネルに関するおススメ情報
高級な宝石のスピネルがある反面、ブラックダイアモンドと似ている、ブラックスピネルも人気があります。
特に、多くの芸能人が愛用しているのもブラックスピネルのネックレスやブレスレットです。
宝石 スピネルに関連する情報はサイト内でもご覧いただけます。
■ 天然石 ブラックスピネルの意味や芸能人とパワーストーンの関係とは