販売価格が100万円の宝石が、198,000円?

これって、本当にお安いの?

 

宝石やジュエリーのバーゲン価格は本当にお安いのか気になります。

バーゲン価格は、公正正取引委員会が厳しく消費者保護のためチェックしています。

その関係か、チラシ広告での閉店以外のジュエリーの不当な値引きが少なくなりました。

 

それでも時折ある、宝石価格の〇〇%OFFのお値引きは本当でしょうか。

安く販売するには、仕入れを安くする「裏事情」があります。

 

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宝石やジュエリーの買取り裏事情

宝石やジュエリーの仕入れや買取

宝石やジュエリーは高価な品です。

ご自分の趣味嗜好の購入もありますが、記念日やメモリアルジュエリーとしてお求め頂いたり、プレゼントも多いと思います。

商売は仕入れにすべてがあると過言しても間違いありません。

 

通常は、「仕入れた商品」を「店頭販売」または「催事販売」や「外商」として「消費者」の元へ届けられます。

 

商品の流通には、「海外」及び「メーカー」→「代理店」→「問屋」→「小売店」→「消費者」へと流れていくのではないでしょうか。

 

その都度、次々に流通していく過程で、各自流通マージン(利益)が発生し価格に上乗せされます。

 

また、別のルートでは、宝石や貴金属品、ジュエリーの一般の方やお店からの買取の場合があります。

こちらの方は、すでに出来上がっているものを安く仕入れていますから安く販売可能です。

宝石やジュエリーの販売価格の不透明さ

どのお店でも、自店販売商品(顧客)のお買い上げ商品はお名前で購入期日、販売価格は調べると分かります。

なので、問題が無いのですがお客さんが他店での購入商品の販売価格は正直分かりません。

 

例えば、お客さまに、購入価格をお尋ねしますと、バーゲンで200万円の半額の半額で購入されたとします。

 

つまり50万円のバーゲン品で購入されても、お客さまは購入価格ではなく、200万円の売価をいわれるほうが多いです。

正直、売価を信じていてそれをお話しされますが、プロはある程度の価格は分かります。

 

買取業者に対しましては、売る方は「高く売りたい」し、買うほうは「リスクを少なく」が当たり前です。

お店は例えバーゲンで、50万円で販売していても損はしない訳で、そうなると、元値(仕入れ値)はいくらなの?と、なります。

 

宝石やジュエリーを買取する時は、他店さんの利益までの計算はせず、あくまでもその商品の人気と現時点での地金相場での判断です。

 

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宝石やジュエリーの、その買取評価は妥当ですか?

買取金額は、お客様の購入価格が、どのようなお店で購入されたかで違います。

 

同じようなジュエリー(デザインが同じもの)でも、A店:160万円、B店:120万円、C店:100万円と、こんな場合が良くあります。

 

なぜ、このような販売価格のばらつきが起きるのでしょうか?

 

理由は簡単で、宝石種類は同じ品質のものが二つとなく、一つ一つ、色や内包物、輝きが違います。

加工される枠のデザインは、オリジナルでない限り、キャスト枠(型枠)でいくつでも作成可能です。

 

極端な話、メーカーからの注文で枠だけなら、100本でもそれ以上でも作れます。

サイズの合う宝石を用意して、その枠に入れる、ルビー、サファイアや他の色石を乗せて職人が石留めし、大量生産品も可能です。

 

その反対は、石に合わせて枠をデザインするフルオーダー品で、オリジナル品です。

大量生産品はコストを下げることが可能で安くできますが、フルオーダー品は高くつきます。

 

スーツでいえば、サイズ別にたくさん並んでいるのと、体形に合わせてスーツをつくるようなものです。

 

宝石やジュエリー買取の評価額の真実

お店は仕入価格にマージンを加えて販売価格を決めます。

当然、催事やセールで半額で販売する時にはそのように出来るような価格を決めます。

業界用語で「上代」といいます。

 

消費者が半額で宝石を購入したからその商品が安くお得とは限りません。

買取には、この中間マージンを考慮しませんし、メーカーから小売店までの中間マージンも考えません。

そうしないと、その品の本当の価値が算出できないからで、買取業者は、再販用の秘密のリスト表を持っています。

 

それは、最終的に店頭でさばけない時の市場(質屋でのオークション)での売れる末端価格を調べています。

ダイアモンドですとクラス別で、すぐに評価額がでますが色石は好みがあるので難しいです。

 

一般的に車や衣料品などの減価償却品は、年月を重ねるといつか価値はほとんど無くなるし、家電製品や車は、処分時には処分費用も必要な事もあります。

 

しかし、宝石・貴金属品やジュエリーの良いところは、どれだけ年月が経過しても資産価値があるということです。

貴金属の地金や製品、および宝石の相場価格がまったく「0」になることはあり得ません。

 

信用できるお店は、宝石・貴金属製品を正しく査定して適正な価格で買い取り致しますが、買取金額はお店により違います。

買取業者もビジネスで、ボランティアではありませんから、大きなお店は経費も多くかかりますので、当然、買取金額もシビアです。

 

ですから、200万円の商品は、消費者はそれだけの価値のある商品と思っています。

それが、50万円で買えたのはお店の事情で、私が150万円も得をしただけで、売価の200万円で評価して下さい。

このようになる訳で、買取業者は、定価は信用しません。

 

もし、再販できるとしても、あくまでも石の価格の判断、地金の重さ、枠のデザイン、商品の人気、流通性を考慮して買取価格を算出します。

 

良くて、買取相場は消費者が思う定価の1掛け、2掛けで、200万円で10万円~20万円位ですから、がっかりですよね。

 

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宝石やジュエリーのバーゲン価格のまとめ

宝石やジュエリーのバーゲン価格は本当にお安いのか?のまとめ

宝石・貴金属品、ジュエリーの買取事情でも話しましたが、宝石には正直なことを言えば定価はありません。

 

なぜなら、宝石は自然の産物で同じ色や品質が同等はあり得ないですから似通ったものとなります。

なのに、現品限りは分かりますが、10点限りはおかしく、「チラシ等で○○の宝石が80%OFFや半額です。お得です!!」の表示がされます。

 

生成食品であれば賞味期限があり、売れなければ廃棄処分されます。

だったら見切り処分となりますが、宝石、貴金属品、ジュエリーは腐りませんし、デザインが古くなれば作り替えも可能です。

 

ここで、お値引きの信憑性ですが、閉店セールや換金処分の特別な理由は別として、こんなのは信ぴょう性がありません。

 

一例ですが、150万円のエメラルドリングが70%OFFで45万円ですと、かなりのお値引きで物凄くお得感があります。

 

同じ商品が150万円、100万円、80万円とプライスが付いていても本職でも、その価格差を判定することは非常に難しいです。

販売価格はお店の判断で、極端な話しどうにでも価格設定はできます。

 

それは、仕入れルートによる仕入れ価格により、現金問屋で大量購入で、安く仕入れたり、質流れ品や倒産訳アリ品や質屋協同組合主催のオークション購入で全く仕入れ値が違います。

 

仮に通常の卸価格30万円の品でも、訳アリですと15万円でも仕入れ可能です。

そこで、お店は通常卸価格30万円を、セールの内容により4倍~6倍(6倍で180万円)の売価をつけます。

 

80%OFFで36万円、利益は卸が30万円ですと6万円、訳アリですと21万円の利益となります。

殆ど、数字のマジックで数字だけのお値引きで、値引き価格のこれがカラクリです。

 

ですから、宝石定価の信憑性は不透明で、これに、ブランド品ですとブランド代も加算されます。

著しいお値引きをするということは、お店の「ブランド力」と「信用の低下」になります。

 

あなたのご存知の海外の一流ブランド店のジュエリーバーゲンでもせいぜい20~30%OFFで、半額以下は不自然です。

結論ですが、宝石やジュエリーの著しいお値引きの定価は信用しないことが一番です。

 


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