宝石といいますが、宝石の説明は簡単にはいえません。
宝石種類の中で、どのような天然石を宝石と分類しているのでしょうか。
宝石と呼ばれるのに必要な「基本的な4つの条件」がありました。
また、「宝石の優劣を決める7つのポイント」も買取の時に参考になります。
目次
宝石とは?
宝石とは、名前の通り「宝」の「石」のことです!
地球上に約5千種類もあるとされる無機質の鉱物の中から、「宝(たから)」として扱われるのは限定されます。
パール・真珠や、珊瑚(さんご)などの「有機質」の宝石を加えても約30種に過ぎません。
天然石では、宝石やパワーストーンとして活躍している石もありますが、宝石の位置づけには基本的な基準があります。
宝石には「基本的な4つの条件」があります。
宝石と呼ばれるには「固有な特性」と「市場的な特性」に大きく分類されます。
■宝石の固有な特性の4つとは
宝石として扱われるには、大きな「基本的な4つの条件」があり、その中で、「固有な特性」には下記の4つに分類されます。
■①美しさ
ただの、天然石と区別する第一条件です。
宝石の美しさとは下記の要素が兼ね備えた大条件が大事です。
■ 色(色相・明度・彩度)
■ 光輝(ブリリアント)と光沢(ラスター)
■ 内包物(内包物:インクルージョン)の程度
■ 特殊効果(スター効果、キャッツアイ効果など)
上記の4つで大きく価値が左右されます。
■②耐久性(永遠性)
天然石が簡単に壊れたり、消耗したり、色があせたりしたら「宝石の持つ永遠の価値」がなくなります。
宝石としては、下記の4つの条件が必要です。
■ 硬度
■ 靭性(じんせい)
■ 耐熱性
■ 耐薬品性
■③希少性(珍しさ)
宝石とは、簡単に手に入らない「貴重さ」「珍しさ」が価値をもたらします。
■④携帯性
どこへでも着けていける価値のあるもので、持ち運びが便利で小さくて軽くても資産性のあるもの。
宝石としての商品特性
宝石の価値としては「市場的な特性」が大事
宝石といわれる大きな「基本的な4つの条件」の他にも、宝飾品としては「市場的な特性」もあります。
これらの条件は特にマニュアルがある訳ではありませんが、長い歴史の中で作り上げられた暗黙の了解事項です。
時代背景や経済状況、社会状態の変化で、各条件の比重も変化する可能性もあります。
■宝石としての市場的な特性
■ 多品種少量生産品
■ 選択肢が広い商品
■ 買い手は殆ど女性
■ 装身性(アクセサリー性など)
■ 流行性(ファッション性など)
■ 危険性が高い(真偽性)
■ 自己主張や強調できる商品
■ 趣味性が高く、欲求水準が切りあがりやすい
■ 一般性(需要性)は高いが、必要性は低い趣味趣向品
■ 労働集約的な商品
■ 買い回り商品
■ 個人の財産性が高い
■ 秘匿性
■ 伝統性(神秘性)
■ 文化芸術的な実用品
■ 資産性や財産性がある
宝石の優劣を決める「7つのポイント」とは
宝石には、ご本人の好き嫌いの他に、市場性の人気の度合いにより価格が決まります。
宝石の価格は人間が決めて、例えばダイアモンドの場合には厳格な「ダイアモンドの4C」で、価格は決まり安定しています。
ただ、カラーストーンと呼ばれている色石(ルビー、サファイア、エメラルドete・・・)の価格基準はかなり矛盾しているのも現状です。
下記に、宝石の優劣を決める「7つのポイント」を紹介しますので、ご購入の際の参考になれば嬉しいです。
■宝石の優劣を決める「7つのポイント」
■ ①大きさ(石のサイズ)
■ ②重さ(石のカラット:ct)
■ ③形(石のカット)
■ ④キズ(石の内外、インクルージョンなど)
■ ⑤カラー(石の色:濃すぎても薄すぎても良くないです)
■ ⑥光の反応(石の輝き方、テリの良し悪し)
■ ⑦透明度(石の内部までの美しさ)
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