あまりの3月誕生石として人気のある、宝石の珊瑚。
珊瑚と言えば、あなたは何を連想しますか?
実は、宝石としての珊瑚は多くの人は誤解があり、実際は少し違います。
実際、宝飾品として使用される珊瑚は4種類ほどです。
また、珊瑚は古くから「子宝運」や「安産のお守り」として人気があります。
目次
同じ珊瑚でも価値や特徴が違います!
血赤珊瑚、紅珊瑚、地中海珊瑚の違いとは?
珊瑚と言えば、南海の海中で生息している珊瑚を思い浮かべる人も多いと思います。
南海の多くの珊瑚は「石さんご」で、宝飾用の珊瑚は水深100メートルから1000メートルの海底から産出されます。
宝石用の珊瑚は、「貴重さんご」と呼ばれ、サンゴ虫が作る「有機質宝石」と言います。
ジュエリーやアクセサリーとして利用される宝石用珊瑚は、基本では4種類あります。
宝飾用珊瑚の4種類
宝飾用の珊瑚として有名なのは、「赤珊瑚(あかさんご)学名:Corallium japonicum」・「白珊瑚(しろさんご)学名:Corallium Konojoi」
「桃色珊瑚(ももいろさんご)学名:Corallium Elatius」・「紅珊瑚(べにさんご)学名:Corallium Rubrum」の4種類です。
宝飾用として最も価値の高いのは「血赤珊瑚」で、文字のように血の色のような赤珊瑚に属しているもので、高知県沖が有名な産出場所です。
実は、四国の高知県土佐で初めて珊瑚が発見されたのは、江戸時代にさかのぼる1812年(文化9年)の事です。
それまで、日本に存在していた珊瑚類は国産ではなく、はるか遠く地中海から渡ってきたもので、奈良の正倉院の御物の珊瑚も地中海産と言われます。
紅珊瑚の多くは地中海珊瑚の事で、呼び方は「紅さんご」と言うか、産地である地中海を意味する「地中海珊瑚」と言うかの違いです。
同じ紅珊瑚の地中海珊瑚の場合には、エンジェルスキンと呼ばれる優しい色合いの「オレンジピンク」が価値が高くなります。
ただ、珊瑚の価値や評価の仕方は業者によってはまちまちで、高価買取されるかどうかは別問題です。
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珊瑚の意味
珊瑚は、日本の女性の必需品として、また、「安産のお守り」として人気の高い3月誕生石です。
熱帯・亜熱帯に生息している無数のサンゴ虫が、石灰質を分泌して大きな枝状になった半亜透明から不透明になったもの。
珊瑚の成分は主に炭酸カルシウムで、硬度は「3.5度」で、真珠なみの硬度となり、彫刻材料としてもとても優れています。
珊瑚の特徴は、横断面は放射状の繊維状を示していて、縦に縞模様があることと、塩酸ではビックリするほど泡立つ事です。
珊瑚の特徴
■ 和名:珊瑚(さんご)
■ 英名:コーラル(Coral)
■ 色:赤、ピンク、白、黒など
■ 結晶系:なし
■ 産地:日本、中国、地中海
■ 成分:CaCO3+3%MgCO3
■ 硬度:3.5~4.0
■ 光沢:玻璃光沢
■ 浄化法:クラスター、月光浴、セージ
■ 効果的な使用方法:リング
■ 結婚記念日:35年目の結婚記念日(さんご婚)
■ 宝石言葉:沈着、勇敢、聡明
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珊瑚の歴史
珊瑚の流行の流れ
珊瑚はローマ時代には多くの人に愛されて、宝飾用として長い期間に使われていました。
愛されていた色合いは西洋では赤色系のモノで、そのキラリとしている不透明な上品な光沢と、落ち着いた趣が人気です。
珊瑚は「天使の肌」とも愛称され、中世までのヨーロッパでは、珊瑚は熱病や特に子供の熱病に効果があると信じられて使用されていました。
また大人は勿論、宝飾品として愛用していましたが、子供用の宝飾品としても歴史的に用いられていた記述もあります。
珊瑚は、現在よりも19世紀頃に良く愛されていたようで、当時は珊瑚の枝などで加工したペンダントやイヤリングが量産されました。
第一次大戦後から10年ぐらいは徐々に珊瑚の人気が復活して、長いビーズ状のネックレスが特に人気があり、盛んに用いられました。
現在の日本では、和服の復古調の波に乗り帯留めや、髪飾りが人気があります。
珊瑚のパワーストーン効果
珊瑚は「子宝運」のお守りに最適
珊瑚は、古くから「子宝運」、つまり子供が欲しいとお願いしている人に、授かるお守りとして大切にされてきました。
特に女性に対してのパワーストーン効果が強く現れ、「結婚」・「出産」・「家庭の繁栄」などの女性の幸せを司るとされています。
「子宝運」を望む時には、生命の源の血の色を表すなるべく赤色が良いとされています。
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