世界4大宝石と、その宝石の誕生石の月はご存知でしょうか?
サファイア、ルビー、エメラルド、ダイアモンドが世界4大宝石の宝石種類です。
サファイアは9月誕生石、ルビーは7月誕生石。
そして、エメラルドは5月誕生石、ダイアモンドは4月誕生石です。
この中で、青い宝石のサファイアと赤い宝石のルビーは「兄弟石」になります。
また、サファイアが青い理由や意味とルビーの赤い理由とは?
目次
サファイアが青い理由やルビーが赤い理由とは
宝石そのものの価値が認められて使用するのは、天然に産出される中でも宝石の条件に合う最も美しいものです。
もともとは無色透明な鉱物に色が付くのは、鉱物内に含まれる不純物の割合になり、その境界線は一体どこにあるのか不思議ですね。
一般的には、サファイアは青色のイメージが強いですが、実はとてもカラーバリエーションが豊富で色々な色があります。
サファイアは色のバリエーション豊富ですから、さまざまな色を楽しめるのも隠れた魅力で、人気の一つになります。
実は、このようにサファイアは青色だけではないのです。
下記に、サファイアが青い理由と、ルビーが赤い理由を書いてみました。
サファイアが青い理由と、ルビーが赤い理由
サファイアもルビーも鉱物の「コランダム」に属している「兄弟石」になります。
兄弟石なのにサファイアが青く、ルビーが赤いのはなぜでしょうか?
現在では、コランダムの中でも赤色のものを「ルビー」、青を含めてその他の色はすべて「サファイア」と定めています。
サファイアの語源はラテン語で「青」を意味する「サフィルス」に由来していて、ルビーの語源は同じくラテン語の「赤」を意味する「ルベウス」に由来しています。
この事から、古くから、サファイアは「青」、ルビーは「赤」と認識されていたようです。
この二つの兄弟石の「青」と「赤」の色を左右するのは、コランダムに微量に含まれる「不純物元素」の違いになります。
コランダムに酸化クロムが1%前後混じると「赤い色のルビー」になり、そして、0.5~1%程度のチタンや鉄分が入り込むと「青い色のサファイア」となるのです。
サファイアの青いものは「ブルーサファイア」と言いますが、色により、黄色は「イエローサファイア」、ピンクは「ピンクサファイア」などと呼びます。
これらは「ファンシーカラーサファイア」などと呼ばれ、色は「〇〇サファイア」とサファイアの前に付けて呼んでいます。
サファイアとルビーの中でも、ピンク色の宝石はサファイアに分類されますが、この微妙な色の違いはピンクサファイアなのか、色の薄いルビーなのか判断が難しいです。
今でも、はっきりとした境界線を引くのは困難で、私は過去にタイでルビーと思い購入した宝石が、日本で鑑別書を取ると「ピンクサファイア」と表記された苦い経験があります。
ルビーとサファイアでは価値が違うので、ビックリした経験があります。
下記にも、ルビーとサファイアの「赤」と「青」の違いについて書いてみました。
▶ 宝石 ルビーとサファイアは姉妹石なのに「赤色」と「青色」の理由とは
サファイアの中でも最も希少価値の高いのは?
様々なカラーバリエーションが豊富なサファイアですが、その中でも最も高い希少性が高い宝石は何か気になりませんか?
サファイアは日本名で「蒼玉(そうぎょく)」や「青玉(せいぎょく)」と呼ばれる「青」のイメージが強いのがサファイアです。
その色のカラーバリエーションが豊富なのもサファイアの魅力の一つですが、黄色、緑色、ピンク、オレンジ、ホワイトなどと実にさまざまにあります。
一般的なサファイアは濃紺や青紫などの青系統で、これらは「ブルーサファイア」と呼ばれています。
珍しいサファイアの種類では蓮の花の色に例えられる「パパラチアサファイア」や、光の種類により地色が変化する「カラーチェンジサファイア」があります。
ブルーを創り出すのはコランダムに中に含まれる不純物のチタンと鉄ですが、これが含まれると、美しいブルーカラーを発するようになるんです。
カラーバリエーションが豊富なサファイアの中でも、価値が高くて最高級とされるのは「コーンフラワーブルー」と呼ばれるサファイアです。
コーンフラワーブルーは「矢車草(やぐるまそう)の花の青色」と言い、幻の青色とも呼ばれています。
若干白みがかった優しい感じの、見る人を魅了させる何とも言えない柔らかな青色は、一度見ると虜になるほど印象的な宝石です。
とても美しいキラメキを放ち、サファイアの中でも最も希少性が高く、宝石業界の中でもこれからも価値が上がることで知られています。
▶ サファイアの色は青色だけではない豊富な色の宝石の不思議な世界
サファイアの主な原産国と歴史
魅力たっぷりな美しいサファイアの原産国はどこなのでしょうか?
サファイアの原産国は、ミャンマー(昔ビルマ)、スリランカ、マダカスカル、オーストラリアなどの国々です。
サファイアの歴史は古くて、英国王チャールズ2世の時代より、イギリス王家で代々継承されてきました。
この事からも世界中で高級宝石として長く重宝されてきた宝石といっても過言でもなく、実際、イギリス王室とサファイアの関係はとても深いものがあります。
ウイリアム王子がキャサリン妃に贈ったサファイアのエンゲージリングは、もともとは故ダイアナ妃のものでした。
2010年、ウイリアム王子がケニアの山小屋でサファイアの12カラットのリングを取り出し、ケイト・ミドルトンにプロポーズした話は有名です。
このニュースが流れた時には、世界中でサファイア旋風が起こり、宝石店でもこの二人にあやかろうと、サファイアリングが沢山売れました。
サファイアとルビーやエメラルドは同じ宝石種類なの
サファイアとルビー、エメラルドで宝石の兄弟石はどれ?
サファイアは青色、ルビーは赤色、エメラルドは緑色が代表的な宝石の色です。
また、誕生石ではサファイアは9月誕生石、ルビーは7月誕生石、エメラルドは5月誕生石になります。
分かりやすい色の違いから、これらの宝石の種類は同じものだと考えている人もいると思います。
実は、この3つの宝石の中で、同じ仲間になる、つまり兄弟石はサファイアとルビーだけになります。
鉱物的にはサファイアとルビーは「コランダム」、エメラルドは、まったく別の鉱物の種類「ベリル」になります。
実は、5月誕生石として人気のエメラルドにも興味深い気になる「兄弟石」や「姉妹石」があるんです。
▶ 3月誕生石のアクアマリンはエメラルドと同じベリルの仲間の宝石なの?
宝石のサファイアとルビーやエメラルドの大きな違い
サファイア・ルビー・ダイアモンド・エメラルドの違い
宝石のサファイアは、ダイアモンド、エメラルド、ルビーに続く「世界4大宝石」の一つとして知られています。
これらの宝石種類は、その美しさだけに留まるだけではなく、人々を魅了して心を虜にしてしまうほどの宝石の魔力を持ち合わせています。
意外な魅力の一つとして知られていない事は、サファイアがルビーと同じ「コランダム」と言う鉱物から形成されている事実です。
世界4大宝石の中でも、サファイアとルビーだけが「兄弟石」で、ダイアモンドとエメラルドは全く違う鉱物種類になります。
コランダムの特徴として魅力的なのは、その宝石としての硬度の高さにあります。
地球上で最も高い硬度の宝石はダイアモンドで硬度は10ですが、それに次いでコランダムのサファイアとルビーは硬度9と非常に硬く丈夫な宝石になります。
エメラルドは硬度が7.5~8.0と、ダイアモンドやコランダムと比べると若干ですが低くなります。
実は、宝石のサファイアには不思議なパワーストーン効果があるんです。
▶ サファイアの仕事の願い事は「才能を発揮したい」時のパワーストーン