ブルーの代表的な宝石はサファイア。
実は、「7月誕生石のルビー」と「9月誕生石のサファイア」は姉妹石です。
ですから、7月生まれと、9月生まれは相性が良いという話もあります。
今回、9月誕生石のサファイアの意味を調べてみました。
目次
9月誕生石 サファイアの宝石言葉
心を冷静沈着にする紺青の輝きと真実を語る人
サファイア(Sapphire)は、元々の名前を「青色」を意味していて、和名を「青玉(せいぎょく)」といいます。
深い海の底のような静かな青色。そんなサファイアは見ているだけでも心を落ち着かせてくれる不思議な力を秘めています。
サファイアは、身に着けると誠実な心を呼び起こすパワーがあります。
また、澄んだ青色は静かで冷たい色ですが、揺るぎのない力強さも感じます。
宝石の7月誕生石のルビーと、9月誕生石のサファイアは「姉妹石」ですが、ルビーの赤とサファイアの青とは対極にありますが、鉱物学的には同じ「コランダム(鋼玉石)」に属しています。
コランダムにクロムがわずかに混じる(2%弱)とルビーになり、チタンや鉄分が入り込むとサファイアになります。
コランダムは内包物の違いにより、豊富なサファイヤのカラーバリエーションが生まれます。
宝石の世界では濃い赤をルビーとよび、その他の石はサファイヤと分別しています。
ですから、サファイアは青色だけではなく、紫、ピンク、黄、緑、オレンジなど色味が豊富です。
もともとサファイアはラテン語で「青」という意味ですが、他のカラーバリエーションの青以外のサファイアは、例えば、ピンク・サファイヤ、イエロー・サファイヤというように色目を先につけ呼び名としています。
サファイアの一口メモ
■ 宝石のことば:慈愛、誠実、徳望、真理
■ 結婚記念日:23年目の結婚記念日(サファイヤ婚式)
■ 結晶系 : 六方晶系
■ 硬度:9.0
■ 比重 : 4.00
■ 誕 生 花 : 朝顔(硬い約束)
9誕生石 サファイヤの主な産出地
宝石として、ダイアモンドに次ぐ硬度で美しい色のサファイア。
極上のサファイアは、「コーンフラワーブルー(矢車草の花の青)」とよばれて独特なブルーです。
このコンフラワーブルーのサファイアは、唯一、インドのカシミール地方で産出されていましたが、現在はほとんど掘りつくされており幻の宝石です。
もし、あるとすれば幻の逸品とされています。
また、スリランカ産のサファイアも上質で、カシミール産に比べると透明度が高く、少し紫みのある濃い青色が特徴かもしれません。
マダカスカルもコーンフラワーブルーに近い良質のサファイアが産出され人気があります。
他の主な産地
ミャンマー、タイ、スリランカ、オーストラリア
宝石 9月誕生石サファイヤの歴史
サファイアは古くは旧約聖書の中に登場しています。
紀元前から、ローマやエジプトでは宝石として身に着けられていました。
古代ペルシャでは大地を支える石として、中世のヨーロッパでは、神の意志を伝える石として、歴代のローマ法王や聖職者に崇拝されていました。
指にブルーサファイアのリング身につけると、神の意志をこの世に伝えることが出来るといわれ、歴代のローマ法王は大粒のサファイアを好んで指にはめました。
やがて、権力の象徴として、サファイアを着けることにより神に近づいた印として、ヨーロッパ各国の王家へと伝わりました。
宝石 9月誕生石の サファイヤとしての購入時ポイント
サファイアで最高の幻の色は「コーンフラワーブルー」
最上級のサファイアのブルーは「コーンフラワーブルー(矢車草の花の青)」とよばれています。
現在、市場に流通しているサファイアは加熱処理を施してあるものが多く、ナチュラルといっていても低温加熱されています。
非加熱のナチュラルなサファイアはたいへん稀少で高価です。
加熱処理していてもすべてが美しくなるわけではないので予算の範囲内で、深いあざやかなブルーのサファイアを選べばそれで良いと思います。
サファイア購入ポイントまとめ
■ 色は暗すぎず、濃い目のブルーが輝くテリの良い石を選ぶことです。
■ ナチュラル(非加熱)にこだわらずに、あざやかな深みのある濃い色の石を探すとよい。
9月誕生石のサファイアのカラーバリエーション
サファイアは一般的には「青」と思われがちですが、色々な「カラーバリエーション」があります。
ピンク色の「ピンクサファイヤ」こちらは可愛いので人気があり、流通量も多く、特にハート型は人気上昇中です。
元気をくれそうな大粒の黄色の「イエローサファイア」、紫色した「バイオレットサファイア」とても珍しい緑色の「グリーンサファイア」など。
カラーバリエーションの中でも、ピンク、オレンジ、ゴールデンが微妙に混ざり美しい輝きの「パパラチアサファイア」は、珍しく出会えたら幸せな別格のサファイアです。
ただし、鑑別書の内容は詳しく調べてください。
色の薄いルビーと、ピンクサファイアの境界線は難しく、区別は微妙です。
宝石 9月誕生石の別種類「スターサファイヤ(star sapphire)」
神秘的な星彩効果のスターサファイヤ
サファイアには、上から照らすと六条の線がでるスターサファイアがあります。
良いスターサファイアはスタールビーと同じように、くっきりと濃い色目の石に六条の模様が出る石が最高です。
財産価値としてのスターサファイアは大粒で、色、スター効果のすべてを兼ね備えた一品ですが、非常に少ないです。
色目がよくて、2カラット以上の良品がもし、宝石店の店頭に展示してあれば、自分との出会いだと思い迷うことなく購入もあります。