先日、家の中を断捨離しました。

すると、昔に頂いたべっ甲(本物)のアクセサリーを見つけました。

これからも使用しないので、買取店で買取してもらおうかと思います。

べっ甲のアクセサリーは、どこで買取してもらえば良いのでしょうか?

そこで、この際に、べっ甲とは何かという事も調べて見ました。

 

スポンサーリンク

べっ甲(鼈甲)の意味

べっ甲(鼈甲)とは

べっ甲ですが漢字で書くとなると、鼈甲(べっこう)なり、難しくてなかなかスムーズに書けないですね。

そんなべっ甲は、熱帯の海に棲(す)むウミガメの一種の「タイマイ」の甲羅の加工品です。

背中と腹の甲羅を構成する最も外側に位置する層の角質からなる鱗板を10枚程度剥がして使用します。

鱗板とは、読み方は色々とあり、「こけらいた」・「うろこいた」・「りんばん」とも言い迷います。

「こけらいた」は、建築用の屋根を葺くのに用いる杉、椹(さわら)、檜(ひのき)などの薄い削り板の事です。

「りんばん」は、爬虫類の鱗(うろこ)がくっついて板状になったものを指し、角質板(かくしつばん)とも言い、カメの甲羅の表面を覆っているのが鱗板になります。

べっ甲の色は半透明で、赤味を帯びた黄色に濃褐色の斑点が特徴で、黄色のアンバー(琥珀色)のような黄色の部分が多いほど高価になります。

主に、工芸品や装飾品、アクセサリーの素材に使用されて、本物のべっ甲は希少で価値が高いです。

類似品には、プラスチックなどの偽物も出回っていますが、べっ甲には独特な美しさと軽い質感があり、べっ甲製品の愛好家が多く人気があります。

べっ甲(鼈甲)の本来の意味

べっ甲(鼈甲)の「鼈」は、「スッポン」の事です。

「鼈甲(べっこう)」も本来はスッポンの甲の事で、タイマイの甲の意味は日本語の訓読みになるそうです。

本来のべっ甲、すなわちスッポンの甲は、「土鼈甲(どべっこう)」とも言うそうで、多くは漢方薬に使用されています。

スッポンの甲は上層の鱗板を欠いていて下層の甲板のみから形成されていて、べっ甲に使用されるタイマイとは違うと言います。

英語の「tortoiseshell」は、「亀の甲」でタイマイを意味する語素を含んでいませんが、べっ甲を特定的に意味しているそうです。

べっ甲(鼈甲)の加工品

べっ甲は古くから加工しやすいので、工芸品や装飾品、アクセサリーの材料として利用されてきました。

古い時代では、奈良の正倉院にも収められていて、職人の技術が向上した江戸時代の徳川家康のメガネフレームにも使用されていたとは驚きです。

また、櫛(くし)、かんざし、帯留め、ブローチ、ピアス、ネックレス、イヤリングやボタンなどに加工されて普及しています。

現代では、べっ甲が動物保護の意味から少なくなりましたが、アクセサリーや装飾品の多くはプラスチックの類似品が出回っています。

類似品のアクセサリーでは、昔ながらの「べっ甲柄」を真似したものが多く、それだけ人気が高い事を証明しています。

べっ甲の特徴

べっ甲の手入れには、汗や整髪料にはとても弱いので、メガネのフレームなどは空拭きで丁寧に磨くことが大事です。

なをべっ甲の特徴として、べっ甲は人の体温によって微妙に変形する性質があり、メガネの鼻当て部分に使用すると掛けた人の形にフイットするそうです。

このべっ甲の特徴を上手く利用できるのために、べっ甲製のメガネが重宝されている理由がここにあります。

べっ甲のかんざしが良いとされるのにも理由があり、繊維の方向性の特徴が髪に着けた時に簡単にずり落ちてこないからだそうです。

べっ甲が非常に高価な素材だったため、寛保(1741年)の頃には水牛角などによる精巧でお手頃価格の模造品が登場して、「似たりカンザシ」などと呼ばれました。

 

べっ甲のタイマイの取引の現状

現代では、べっ甲の材料となるタイマイはワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動物の種の国際取引に関する条約)によって商業取引は原則禁止されています。

日本では、1980年11月4日にワシントン条約締め切り国となりましたが、国内産業保護などの理由で、タイマイなどについては留保しています。

その後、業界の努力などにより受託の準備が進められて、1994年7月末にタイマイの留保撤回が行われました。

現在、市場に出回っているべっ甲類は、買取業者が回収したリサイクル品の再加工品か、べっ甲業者が禁止前に原料在庫を確保していたものや、端材を有効利用で対応しているものです。

ですから、べっ甲は現在ではとても希少価値のある装飾品やアクセサリーとなります。

スポンサーリンク

べっ甲の買取

べっ甲は有機宝石の一種です!

べっ甲は、「珊瑚(さんご)」・「琥珀(こはく)」・「パール(真珠)」などの「有機宝石」の種類です。

有機宝石とは、もともとが生物が作り出すもので、元来の鉱物が作り出す宝石とは違います。

なので、生物が由来する装身具やアクセサリーの場合には長年の使用や、香水、整髪料、環境により変色や劣化します。

このような劣化するものは、リサイクルや買取にはとても買取店は慎重にならざるを得ません。

質屋さんなどでは、保管も大変なので買取の対象にしません。

ただ、買取店の中では再販するルートのあるお店では、幾らかの買取価格を提示してくれるお店もあります。

下記に、ご紹介しますので参考になさって下さい!

【金・プラチナ・宝石・ダイヤモンド・ブランドジュエリーの専門買取】

スポンサーリンク
Visited 19 times, 1 visit(s) today