宝石を美しく見せるにはカットの仕方が重要です。
そのカットの仕方には色々な種類があるんですね。
一番知られているのはダイアモンドの「ラウンド・ブリリアントカット」。
また、面白い名前のカットの種類もあり、思わず笑っちゃいました。
目次
宝石の美しさの秘密
宝石の美しさの秘密はカットの種類
宝石の美しさの秘密の中でも、宝石の「色」や「透明度」、そして「光沢」は原石からもともと持っています。
これは変えようとしても生まれつきの宝石の性質で、人間にはどうすることも出来ません。
しかし、「カット」は人間が宝石を美しく輝かせる事の出来る技術なんです。
石の特性を生かし、光の屈折率や耐久性などの性質を最大限に活かして宝石をもっとも美しく見せるように考えられた技術です。
宝石のカットの種類や形状は色々あります。
宝石のカットは人間がその石に命を吹き込むための最高の技術です。
一口にカットと言いましてもその種類や、形状は色々とあります。
代表的なものとしては「ファセットカット」や「カボッションカット」ですが、異なるかっとスタイルの「ミックスカット」もあります。
宝石のファセットカットの意味
「ファセットカット」のファセットとは「面」という意味です。
いくつかの平らな面が合わさっているのが大きな特徴で、透明な石に多く使われています。
ファセットカットには様々な種類があり、光の反射と屈折によって、カットした宝石が美しく輝くように計算されています。
カボッションカットの意味
「カボッションカット」のカボッションとは、一時期マスコミで当時のある女性議員が「この●●~」の暴言が話題になりました。
つまり「はげ頭」の意味なんです。
別に「はげ頭」の人を軽蔑しているのではなく、球体やドーム型によく似ているのでついたカットの名前だそうです。
内部からの輝きではなく、表面のツヤや色を美しく見せるのに最適なカット方法で、半透明や不透明の宝石によく使われます。
ミックスカットの意味
「ミックスカット」は、異なるカットが複合してあること。
説明しますと、例えば石の上部がカボッションで、下部がファセットカットにしたりと、組み合わせのバリエーションが豊富にできます。
宝石の代表的なカットの種類
画像:RECARATから転用
■⑴ラウンド・ブリリアントカット
石の輝きを重視して、光の屈折がもっとも効果的に映し出されるカット。
■⑵マーキス・ブリリアントカット
ボートのようなカットで、二つの先端が色を濃く見せるカットです。
■⑶オーバル・ブリリアントカット
小判型のブリリアントカットで、ダイアモンドでは58面体に研磨されます。
■⑷ハートシェイブ・ブリリアントカット
ロマンチックなのでブライダルにも人気のカットです。綺麗なハートになっているかバランスが大事です。
■⑸ペア・シェイブ・ブリリアントカット
西洋梨のような形で、丸い部分からとがった部分への流れがとても美しいカット。
■⑹クオード・リリオン・カット(プリンセスカット)
ブリリアンシー(輝き)が強く、エレガントな雰囲気を演出できます。最近人気のカットです。
■⑺エメラルド・カット(ステップカット)
澄んだ美しさをエレガントに演出して、特に色の濃い石に適したカットです。
ご紹介したカットは代表的なもので、多いものでは「カボッションカット」や他にも色々なカットの種類があります。
■ダイアモンドのカット(形状)の種類は、中央宝石研究所のダイアモンド・ミュージアムでも見れます!
宝石種類によって違う相性の良いカット
ブリリアントカット
ファセットカットの中でも代表的なのが有名な「ブリリアントカット」です。
その中でも丸い形の「ラウンド・ブリリアントカット」は、現在は多くのダイアモンドカットの主流になっています。
ダイアモンド特有の美しさを引き出すために生まれた究極のカット法で58面体ブリリアントカットが有名です。
オーバル・ブリリアントカット
宝石種類の中で、カラーストーン(色石)のカットに多いのは楕円形の「オーバル・ブリリアントカット」です。
代表的なのは、サファイア、ルビー、タンザナイト、アクアマリンや、その他の種類にも多く使用されています。
マーキス・ブリリアントカット
楕円の両角がとがった「マーキス・ブリリアントカット」、洋梨形の「ペア・シェイブ・ブリリアントカット」などです。
エメラルド・カット
四角型の「エメラルド・カット」は名前の通り、エメラルドの代表的なカットの種類です。
正式には「ステップカット」といって、色の濃い宝石が美しく見えるようにするカット方法です。
殆どのダイアモンドやカラーストーンはファセットカットが主流ですが、硬度の低いオパールやターコイズ(トルコ石)にはこのカットは施さないのが普通です。
カボッション・カット
「カボッションカット」は、ヒスイやオパールのように半透明や不透明の石に多く利用されています。
さらには、スター効果やキャッツアイ効果の出る表面のつややかな光沢を美しく見せる石に適したカットです。
硬度の低い石にファセットカットは適切ではありません。
衝撃等で石の角が欠けたり割れたりしますので、丸みを帯びたカボッションカットにする事が多いです。