以前に、親族の遺品整理に頂いた薄緑の綺麗な宝石。
使用することもなく、宝石箱のなかに保管したままで出番がありませんでした。
今回、この宝石も断捨離するので、最初はペリトッドと思っていました。
知り合いの宝石店で調べてもらうと宝石のスフェーンといわれました。
宝石のスフェーンの意味や、買取での換金処分の価値が気になります。
目次
宝石 スフェーンの意味や特徴とは
薄緑の綺麗な宝石で、密かな人気があります!
宝石のスフェーン(Sphene)は、和名で「チタン石:(titanite・チタナイト)」または「楔石(くさびいし)」といいます。
スフェーンの石の色の特徴は、淡い黄色、緑色、褐色がおもな色です。
良質のスフェーンの魅力は、なんといっても光を受けるとダイアモンドにも負けない煌めきや輝きがあります。
スフェーンは、非常に屈折力が大きい石なので、光が繰り返し分散して世にも美しいイリュージョンを生み出します。
宝石としても人気が高く、高品質でカットの良い石は目を見張るような非常に美しい煌きや輝きを放します。
スフェーンのパワーストーンとしての特徴は、非常に高い意識レベルに到達するのを助ける石ともいわれ、真理に近づくことをサポートする効果があります。
また、相手と高いレベルでのコミニュケーションをとる事ができるサポートとなる宝石です。
宝石 スフェーンの活用ポイントと良い石の見分け方
■ 産地により色々なカラーがあり、色は好みで選ぶと良いです。
■ 多色性があり、煌めきや輝き(テリ)が大きい石が魅力的で、しかも評価が高い。
■ 石の内部のインクルージョン(内包物)が少なく、吸い込まれるような透明感がある石が最高です。
宝石 スフェーンの気になる話
産地により色の違いが魅力的な宝石の種類
宝石のスフェーンは、主な産出国はブラジルとマダカスカルです。
スフェーンは、産地により微妙に色の特徴が異なり、石の色と特徴を見れば産地がわかる面白い宝石です。
宝石 スフェーンの色の特徴
■ ブラジル産:茶系統にグリーンや赤などの変色をします。
■ マダカスカル産:グリーンがかった色に赤やオレンジなどの変色を示します。
多色性が多く感じられることに評価のポイントを置いて、石の色のいずれかを選ぶのは好みで決定すれば良いかと思われます。
一般的には、2.0カラット~3.0カラットの大きさの石が多く、価格も比較的にリーズナブルです。
スフェーンは、お手頃な求め安さから若い人からコレクターまでフアン層は幅広く愛されている宝石です。
宝石 スフェーンの意味と鉱物学「一口メモ」
スフェーンの鉱物学での名前は「チタナイト」といいます!
宝石のスフェーンは、鉱物学上の名前ではチタナイトです。
その名前が示すようにチタンを含み、そこに鉄分やマンガン、クロムが入り込み色味を帯びます。
変成岩や花崗岩(かこうがん)中の空洞から産出され、多くは鉄分の影響で宝石となりえない濃い褐色の原石となります。
その中でも希に、見出される緑色から黄色、茶系統の原石が宝石となりジュエリーとして利用されます。
スフェーンの原石を研磨すると、石の裏面まで見通せるほどの透明度と虹色のような煌きや輝き、多色性が現れます。
宝石 スフェーンの意味や鉱物学「一口メモ」
■ 石言葉:希望
■ 守護:おひつじ座
■ 愛:七赤金星
■ 主な色:黄緑色、褐色、黄色、緑色、赤橙色、褐黒色など
■ 透明度:透明
■ 結晶系:単斜晶系
■ 成分 :CaTiSiO5
■ 硬度:5.0~5.5
■ 比重:3.52~3.54
■ 光沢:玻璃光沢
■ 鑑別ポイント:多色性、比重、屈折率、含有物
■ 主な産地:ブラジル、マダガスカル、オーストラリア、ロシアなど
■ 類似石:ペリトッド、ジルコン、ダイアモンドなど
宝石 スフェーンの関連情報
■ 宝石 スフェーンの意味と、成功や願望達成のパワーストーン効果
宝石 スフェーンの気になる逸話
ダイアモンドにも負けないほど煌めく宝石
宝石のスフェーンという名前は、結晶の形が楔(くさび)に似ているので、ギリシャ語の「Sphenos(楔)」から付けられたといいます。
とりわけ、ダイアモンドと同じ、ブリリアントカットされたスフェーンはダイアモンドのような煌きや輝きがあります。
それは、上から降り注ぐ光にゴールドの様な乱反射を起こして、ファセット(カット面)ごとに異なる色合いを示して妖艶に輝くからです。
断捨離した宝石 スフェーンの「買取」・「換金処分」活用方法
60代になり、そろそろ終活での宝石・貴金属の「断捨離」をはじめました。
これからも使用するもの、修理して再利用するもの、後世に残すのも、買取してもらい換金処分するものと区分します。
宝石箱の中や、タンスの奥を整理していて出てきた宝石・貴金属や、その他ジュエリーの数々があります。
リングのサイズが合わなくてそのままになっていたり、デザインが古いと感じて使用していないジュエリーが保管してあります。
親や義母からのもらったもの、終活や、遺品整理で授かった品など、現在の資産価値はどれ位か気になる場合もあるのではないでしょうか?
宝石のスフェーンは、一緒に「宝石鑑別書」が取り置きしてあると一番良いのですが無い場合もあります。
また、ご自分でかなり以前に購入した品で、宝石鑑別書や付属品、記憶もあいまいな時には下記のように区分してみて下さい。
宝石 スフェーンの高価買取のテクニック
宝石のスフェーンは、ひび割れやキズや欠けていないか?
宝石の買取では、通常は、石にキズがついていたり、欠けていた場合は商品価値がなく換金処分できません。
石に傷がついていても、特別高価な石「高級宝石」の場合は「リカット」して再生できますがスフェーンは致しません。
「リカット」とは、石そのものの外的な傷を研磨等して無くすことです。
スフェーンは、もともと宝石としてはお手頃な価格で入手できますので、リカットするコストの方が高くなります。
この場合は、「買取」してもらい、換金処分(お金に変える)が望ましいです。
ジュエリー枠に使用している貴金属の材質を確かめる!
買取する前に、枠の素材が何なのか確かめておくとよいかと思います。
■ 金(GOLD)の場合:K24,K22,K20,K18,K14,K10,K9など
■ ホワイトゴールド(White Gold:WG)の場合:K18WG,K14WGなど
■ 白金(Platinum:PT)の場合:PT1000,PT950,PT900,PT850など
■ 銀(Silver:SV)の場合:SV1000,SV925,SV900など
ただし、(K18GP,K18GFの刻印)GPやGFの刻印は偽物やメッキ品で買取や換金処分の対象外となります。
■ 断捨離した貴金属のプラチナ・ホワイトゴールド・銀の違いとは
宝石 スフェーンの買取の計算方法
リングの場合は、リングの内側に「刻印」がしてあると思い、ペンダント等は枠の裏にあります。(無いものも中にはあります。)
(例)K18 5.00 0.30 (外国製品の場合は「18K」や「750」と刻印の場合もあります)
この場合は、素材が K18(18金イエローゴールド)、5.00は中石のカラット(重さ)、0.30は、脇のメレーダイヤモンドの総カラット数(重さ)です。
ちなみに、1ct(カラット)は、0.2グラムとなります。
例えば、リングの総重量(石を含む)が、10.0グラムですと、石の重さは(5.00ct + 0.30ct X 0.2グラム=1.06グラム)
10.0 - 1.06 = 8.94グラムが枠の正味の重量となります。
正味の重さが解れば、おおよその地金の買取価格の目安が解ります。
K18(18金製品)の買取価格の目安
■ 当日の地金買取相場価格(純金)X枠の地金重量X0.75(K18は18/24の意味)X0.7(係数:お店で違います)
したがって、金地金買取相場価格が4.500円/gの場合の、K18枠 8.94グラムの買取価格の計算です。
4.500 X 8.94 X 0.75 X 0.7 = 21.120円となります。
Pt900(プラチナ900)の買取価格の目安
では、同じ製品でPt900の場合の枠の買取価格はどうなるのか計算してみました。
(例)Pt900 5.00 0.30 (古い品で、中にはPm900と刻印の場合もあります)
この場合は、素材がPt900(プラチナで純度が900/1000)、5.00は中石のカラット(重さ)、0.30は、脇のメレーダイヤモンドの総カラット数(重さ)です。
最近では、プラチナだと思っていたら、K18WG(18金ホワイトゴールド)も多いです。
ちなみに、1ct(カラット)は、0.2グラムとなります。
■ 当日の地金買取相場 X 枠の地金重量 X 0.90(Pt900は900/1000) X 0.7(係数:お店により違います)
したがって、Pt地金買取価格が3.000円/gで、Pt900で、8.94グラムのときの買取価格の計算です。
3.000 X 8.94 X 0.90 X 0.7 = 16.896円となります。
ちなみに、Pt850(Pm850)の場合の計算方法は(850/1000=0.85)です。
スクラップとしての買取の場合は、上記の地金買取価格に中石と枠についている脇石のメレーダイヤの合計金額となります。
買取業者が商品として再販できると思えば、通常は中石のスフェーン代金を査定して加えますが、この石はあまり期待しないほうが良いかと思われます。
ジュエリーに使用している宝石のスフェーンが美しい時
そのジュエリーに愛着があるか、無いかを考えます。
愛着があり、思い出のある品は、子供さん、お孫さんに後世に残すことを考えられてはいかがでしょうか?
デザインが古いと感じた場合には、もらった人が将来的には最新のデザインにリフォームして楽しむことも可能です。
その時は、旧枠(現在使用の枠の地金)を下取り金額として加工代金の一部としても使用も可能です。
スフェーンは、モールス硬度が5.0~5.5と低く、また脆(もろ)いため、決してご自分で枠から外さないようにして下さい。
無理に外そうとして、キズや欠けますと、それで宝石としての価値がなくなり石の「買取」査定も「0」となります。
リングやペンダントのデザインが古いと感じる時
宝石のスフェーンに愛着が無く、しかもデザインが古い場合は地金枠とスフェーンを換金処分も良いかと思います。
商品として再販のための「買取」できるか、「スクラップ処分」にするかは市場性を考えた買取業者の判断です。
どれだけ、中石が美しくても「買取」してもらう時は残念な買取価格となりますから換金処分の時は、慎重に業者を厳選して下さい。
良心的な買取店であれば、地金、メレーダイヤ(枠についてる小さなダイアモンド)、中石と高価買取をしてくれます。
■ 宝石の価値や、地金(金・プラチナ)の価格や買取情報を調べてみたい時は下記のサイトが便利です。
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