10月誕生石として人気の高い宝石のオパール。
オパールには、ブラックオパールやホワイトオパールがあります。
そして、最近は人気の衰えのないメキシコオパールはとても人気があります。
そんな、オパールの意味や気になる手入れ方法を書いてみました。
また、オパールにはある技法による偽物が多いのも気になります。
目次
宝石 メキシコオパールの意味と特徴
メキシコオパールは遊色のマジック
宝石のメキシコオパール(Mexico Opal)は、10月誕生石です。
メキシコオパールは、宝石のオパールの種類ですから和名は「蛋白石(たんぱくせき)」といいます。
メキシコオパールは、透明度の高い、主にメキシコのクェレタロで産出されるオパールのことを指して読んでいます。
石の鮮明な色合いのものは素晴らしく美しく、またとても高価で取引されます。
そのメキシコオパールの中でも、ヨーロッパで愛好されるものに「ファイアーオパール」があります。
石の特徴は、オレンジ色から深い真赤色に及ぶ炎の燃えるような色合いを見せ、古代アズティックで「太陽神」の象徴とされた石で希少価値があります。
しかし、日本で愛好される石は、それよりはむしろ澄んだ空色・緑色の強い色がでるものが人気があります。
メキシコオパールを区分しますと、ファイアーオパールと、ウオーターオパールがあり、それぞれ特徴があります。
ファイヤーオパール
宝石 ファイヤーオパールは、燃える火の情熱のマジックカラーが特徴的です。
燃え盛る炎のように激しく鮮烈な個性的な宝石のメキシコオパール。
メキシコオパールは「カボッションカット」にすると、赤色系の地肌に、別名「ファイヤーオパール」いわれる所以の無色、黄色、オレンジ色、緑色の美しい遊色効果がでます。
ウオーターオパール
宝石のウオーターオパールは石の万華鏡と呼ばれて、石の中に見えるレインボーカラーが魅力的。
ファイアーオパールが「火」とするなら、ウオーターオパールは「水」のような涼しげなブルーの地肌に赤やオレンジの見事な遊色効果が特徴です。
それはあたかも万華鏡のようで、見る角度により不思議な色変わりをいたします。
宝石 メキシコオパールの意味と鉱物学「一口メモ」
宝石 メキシコオパールの意味
■ 誕生石:10月誕生石
■ 石言葉:希望、安楽、忍耐、招福
■ 守護:さそり座生まれ、火曜生まれ、ひつじ年(ファイアオパール)
■ 愛:一白水星、六白金星、七赤金星(ファイアオパール)
■ 10月の誕生花:ヘリオトロープ(花言葉:献身、誠実)
宝石 オパールの鉱物学「一口メモ」
■ 主な色:白色、赤色、黄色、黒色、褐色など
■ 透明度:透明~半透明
■ 結晶系:非晶質
■ 成分:SiO2+nH2O
■ 硬度:5.0~6.5
■ 比重:2.15
■ 光沢:玻璃光沢
■ 鑑別ポイント:重、屈折率、インクルージョン(内包物)
■ 主な産地:オーストラリア、メキシコ、ブラジルなど
■ 類似石:ダブレット、トリプレット、合成オパールなど
宝石 メキシコオパールの手入れ方法
オパールの取り扱い方法
宝石のメキシコオパールに限らず、オパールは華麗で、優美な女性美を象徴する宝石です。
オパールは、美しい反面、とても弱い面もあり、固いものにぶつけたり、熱いものや高温にとても弱い特徴があります。
相当の熱に長時間晒したりしますと、石の内部の水分が蒸発して、色調の美を失うとか、ひび割れを生じたりします。
また、酸類に遭うと黒くなったりしますから、男性が女性をいたわるようにオパールを丁寧に取り扱うのが望ましいです。
なを、ストーブや蛍光灯のすぐ傍(そば)などには置かずに、サイズ等の加工や修理には慎重な取り扱いが必要です。
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宝石 メキシコオパールの歴史
メキシコオパールは、王の権力の象徴の石
宝石のメキシコオパールは1000年以上も南米の人々の王の権力の象徴の石とされてきました。
また、アステカ文明時代には、パワーストーンや守護石として好んで指輪として愛用されていました。
アステカ金貨は、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」にも登場して話題の金貨です。
宝石 メキシコオパールの歴史と産出地
宝石のメキシコオパールは、ラテン語のオパラス(Opalus)から転じられたものです。
そのオパラスは、サンスクリット語の「Upala」、すなわち「宝石」からきています。
古代にはオパールは希望・忠誠・幸運の象徴であり、ロマンスと永続する愛をもたらす幸運の石と信じられていました。
メキシコオパールは、スペインに征服されて一時は採掘が停滞しました。
ところが、19世紀後半に新しい鉱山が発見され、再び熱い注目を浴びました。
現在では、パリスコ州のマグダレーナ鉱区でわずかな産出で、良質の一品の産出量は減っています。
宝石 メキシコオパールの価値と評価
宝石のメキシコオパールは、ホワイトオパールやブラックオパールと並び人気があります。
赤色系かブルー系のどちらが良いかは特に評価基準はなく、個人の好みで選ぶとよいかと思われます。
メキシコオパールは、多彩の色の「遊色効果」が強く輝く石が高い評価です。
ただ、乾燥には弱い石ですから取り扱いに注意が必要です。
宝石 オパールで購入時の注意すべきこととは
オパールの偽物に多い、ダブレットとトリプレット!
宝石のオパールで注意すべきことには「ダブレット」と「トリプレット」があります。
オパールを良く見せるために、薄いオパールを張り合わせて厚く見せたり、色彩の美しくない石の上に美しい薄いオパールを張り付けたりします。
また、色合いの良くないオパールを上下にして、中に美しいオパールの層を挟みこむなどして、高価に見せるダブレット(張り合わせ)があります。
さらに、トリプレット(三重張り合わせ)などは、ブラックオパールに良く利用され、海外旅行などでとてつもない高額で掴まされる場合がありますから注意すべきです。
リングや、ペンダントに加工されていると、張り合わせ部分が分かりませんから思わずお手頃価格で色の綺麗なオパールは慎重に見るべきです。
しかし、それも相応の価格での購入ならば宝飾品として効果も高く面白いものです。
ダブレットはふち(ガードル)の部分をよく見れば分かりますが、宝飾品になっている時には見分けにくいです。
気になる場合は、宝石専門家に見てもらい鑑別してもらうと良いかと思います。