宝石のアクアマリンは、マリンブルーが特徴です。
透き通った海、爽やかな風、そして白い砂を思わずイメージしような美しい宝石種類。
アクアマリンには、こんな逸話もあります。
浜辺に打ちあげられた海の精の宝物が宝石に生まれ変わったと言う伝説が今に伝わりました。
実は、アクアマリンは「五大宝石」の、あなたが良くご存知の宝石と兄弟なんです。
目次
宝石 アクアマリンの意味と特徴
宝石 アクアマリンの宝石言葉
宝石のアクアマリン(Aquamarine)は、海の神話に彩られた涼やかな清涼感のあるマリンブルーが特徴です。
アクアマリンは「3月誕生石」で、和名を「藍玉(らんぎょく)」と呼んでいます。
ラテン語で「アクア」は「水」を、「マリーン」は「海」を意味するように南太平洋の澄んだブルーの海を連想します。
アクアマリンは、海の水を思わせる透明感のある澄んだ淡青色の大粒が高価で最高とされています。
宝石 アクアマリンと「五大宝石」の姉妹石とは
宝石の分類ではベリル(緑柱石)種に属しています!
アクアマリンは、古代エジプトでは、女王クレオパトラも愛した有名な、5月誕生石のエメラルド と兄弟の宝石になります。
ベリル鉱石の中でも、緑色が エメラルド 、赤色が モルガナイト 、黄色がヘリオドールに分類されています。
その中で、淡青から青色までが、アクアマリン になります。
宝石 アクアマリンとエメラルドの違い
同じベリルでの兄弟石でも、アクアマリンとエメラルドの大きな違いは何でしょうか?
それは、エメラルドの結晶内部には必ずインクルージョン(内包物)が含まれますが、アクアマリンには内包物が極めて少なく青色の透明感が人々を魅了します。
宝石 アクアマリンの鉱物学「一口メモ」
■ 色:青、薄い青色、青緑
■ 産地:ブラジル、マダカスカル、ロシア、スリランカ、アメリカなど
■ 石の硬度:7.5~8.0
■ 結晶系:六方晶系
■ 成分:Be3Al2Si6O18
■ 効果的な使用方法:イヤリング、リング、ペンダント、ブレスレット
■ 誕生石:3月の誕生石
■ 結婚記念日:4年目の結婚記念日(花婚式、書籍婚式)
■ 誕生花:三色すみれ(物想い、思惑)
■ 宝石のことば:聡明、沈着、勇敢(ゆうかん)
宝石 アクアマリンの関連情報
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宝石 アクアマリンの主な産地
3月誕生石 アクアマリンの最高は、サンタマリア!
良質のアクアマリンの産地はどこですか?
このように聞かれますと、私はためらわずに、ブラジルと答えます。
特にアクアマリンの産出では、サンタマリア鉱山のものが高い評価を受けていました。
産地にかかわらずにアクアマリンの最高品質を「サンタマリア」と呼び宝石業界でも別格です。
アクアマリンの中でも「サンタマリア」はとりわけ青みが濃く、微妙な藍色を感じる色あいをしています。
サンタマリアは特別ですが、ブラジル産のアクアマリンは全体的に色が淡いですが、透明度の高く美しい石が産出されます。
そこで、色の淡い色は加熱処理して色合いを濃いものに加工しますが、加熱処理しなくても稀に美しい石もあります。
その他、アフリカのモザンビークやナイジェリア、マダガスカルでも産出されます。
宝石 アクアマリンの歴史
宝石 アクアマリンの「海水」というネーミングは、およそ2000年前にヨーロッパを制覇したローマ人によって命名されたと言われています。
中世のヨーロッパの船員は長い航海に出る時には必ずアクアマリンをお守りにして身に着けていたそうです。
古くは、船員たちに航海の無事と良い旅を約束してくれる護符としてアクアマリンは人気でした。
アクアマリンの効果の一つには、長い船旅でストレスが溜まりイライラしても問題解決するパワストーン効果がありました。
宝石言葉は、聡明、沈着、勇敢(ゆうかん)といわれ、このように、この石には激情をやわらげ、沈着冷静にさせる効果もあるといわれています。
宝石 アクアマリンの購入時のポイント
おススメは、ブラジル産のアクアマリン!
宝石のアクアマリンの購入には、評価の高い、ブラジル産の「サンタマリア」を探すべきだと思います。
もともとアクアマリンは、大粒のものも割とお手頃な価格で流通していますので入手しやすく、特徴は、テリ(輝き)が良く、インクルージョン(内包物)が殆どない宝石です。
アクアマリンを選ぶときには、淡い水色の範囲内でもできるだけ色の濃さに着目して、出来るだけ大きな石を選ぶと良いです。
石を透かして見て、統一感の色なのか、色むら、色ぬけがないかを調べて、カットの良い石を選べば間違いないと思います。