宝石のキャッツアイは高級宝石として人気があります。
ミステリアスなキャッツアイは、不思議な宝石で魅力的です。
猫の目のような輝きは見る人を魅了します。
なぜ、石の表面に筋がでるのかも不思議な現象です。
目次
宝石 キャッツアイの意味
キャッツアイは、猫の瞳のような光を放つ「金運の宝石」
宝石のキャッツアイ(Cat’s-Eye)の正式名称は、クリソベル・キャッツアイといいます。
石の中央をキラリと走る一条の光が現れることから、和名は「猫目石(ねこめいし)」と呼ばれています。
「猫の目」を想像するキャッツアイは、小悪魔的なミステリアスな容姿で愛好家を魅了し、心を射抜きます。
古代の文献では「傷のないキャッツアイは幸福を呼ぶ石」として、東洋では身に着けると「金運」や「幸福」を招く石として信じられています。
宝石の真ん中に一条の光が現れるキャッツアイは、不思議なパワーがあると信じられてきました。
東洋では石を眉間の上に押し付けると「先見の明(予知能力)」が得られると考えられていました。
古代インドの文献では「傷のないキャッツアイは、幸福を呼ぶ石」とあり、スリランカでは「悪魔から身を守る石」として信じられて大切に扱われました。
キャッツアイの本当の意味とは
少し専門的な話になりますが、鉱物学の観点からはキャッツアイは一種類の鉱物を指す名称ではないのです。、
カボッションカットした色石の上を一条の線が走る現象が現れる石の総称で、このような現象のことを「シャトヤンシー効果」と呼んでいます。
フランス語のネコを意味する「シャ(Chat)」からきています。
この効果が表れる色石はトルマリン、エメラルド、水晶など約50種類があります。
単に「キャッツアイ」と呼んでいますが、本来は「クリソベリル・キャッツアイ」の事を指しています。
色目はトロリとして黄色の石から褐色、緑色を帯びたものまであり、いずれも人々を魅了するパワーがあります。
宝石 キャッツアイの一口メモ
■石の色 : 黄茶、黄緑、褐色、茶、無色
■宝石の言葉 : 幸運、富、邪気を祓う、豊かさ、集中力
■光沢 : 玻璃光沢
■透明度 : 半透明~不透明
■石の硬度 :8.5
■比重 : 3.78
■結婚記念 :39年目の結婚記念日(猫目石婚式)
宝石「キャッツアイ」の主な産出地
宝石 キャッツアイの産出の中心はスリランカで、色味やシャトヤンシー効果の高い良質の石が採掘されます。
今まではかなり大粒の石も採れていましたが、最近はかなり減ってきています。
スリランカと並んで質の高いキャッツアイが産出されるのがマダカスカル(イラカカ、ベサハ、イソナラ)とタンザニア(ムエシ、トウンドウール)です。
宝石 キャッツアイの歴史
宝石のキャッツアイは、古くから世界中の人々を魅了してきた宝石で、最古の逸話として残っているのは、古代アッシリア時代に残っていました。
キャッツアイを身に着けて祈祷を受けると、透明人間になれると信じていた人々が存在したとと言います。
キャッツアイのミステリアスな印象が、そんなパワーがあると信じた人々がいたんですね。
宝石 キャッツアイの購入時のポイント
宝石のキャッツアイの色目は、ハニーカラー(蜂蜜色)アップルグリーンが高い評価です。
鉱物学的に同じクリソベリルには姉妹石の稀少価値の高い宝石「アレキサンドライト」があります。
アレキサンドライト同様に、キャッツアイも極めて稀少性の高い石です。
キャッツアイには、モスグリーンのようなグレー味のグリーンのタイプと、透明感のあるアップルグリーン等。
そして、蜂蜜のトロリとしたハニーカラーがありますが、透明感のある「ハニーカラー」が一番美しいと思います。
キャツアイ効果、色、透明感の完璧な石を求めるとかなりの高額になりますし、めったにお目にかかれません。
キャッツアイ購入には稀少な石を探すので、それなりの予算を覚悟して選びたい宝石の一つです。
宝石 キャッツアイの購入ポイント
■「猫目」が命の宝石です。光の線がシャープに、はっきりと輝いている石を選びます。
■ハニーカラーが最高ですが、アップルグリーンの色味をもつものも透明感が大事です。